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Adobe Premiere Elements 3.0 日本語版

Adobe Premiere Elements 3.0 日本語版

2006年10月17日 12時49分更新

文● 伊藤 裕也

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Adobe Premiere Elements 3.0 日本語版

アドビ システムズ

オープンプライス
(アドビストア価格:1万4490円)

「Adobe Premiere Elements 3.0 日本語版」のパッケージ
「Adobe Premiere Elements 3.0 日本語版」のパッケージ。

 秋といえば、運動会や文化祭など学校関連のイベントが多い季節。我が子の活躍をカムコーダでたくさん記録・撮影しておこうと意気込んでいる方も多いのではなかろうか。カムコーダの撮影はそれなりに大変ながらも楽しいものだが、撮影した映像には必ずと言っていいほど“無駄なシーン”が含まれている。無駄なシーンが入ったままの映像をそのままにしていると後で視聴する際に邪魔になるので、撮影が終わったらビデオ編集も併せて実行しておきたいものだ。

 11月初旬にアドビ システムズから発売される「Adobe Premiere Elements 3.0」は、そうした処理を手軽に実行できるビデオ編集ソフト。名前からも分かるとおり、強力なビデオ編集機能を有する同社のプロクリエイター向けビデオ編集ソフト“Adobe Premiere Pro”シリーズのエンジンをベースに、一般ユーザー向けに使いやすいインターフェースを採用したバージョンの最新版。一般ユーザー向け製品だけあって、ビデオの取り込みから編集、さらにテープへの書き戻しやDVDへの書き出しまで、ビデオ編集は未経験という初心者でも簡単に操作できるよう設計されている。

 Premiere Elements 3の新機能ならびに機能強化点は数多くあるが、その中でも特に注目したいポイントとして“シーンラインをはじめとする新しいユーザーインターフェース”“HDVサポート”の2点を中心に見ていくことにしよう。

初心者も簡単に編集できる“シーンライン”を採用!
さらに使いやすくなったユーザーインターフェース

Premiere Elements 3.0のビデオ編集モード
Premiere Elements 3.0のビデオ編集モード。ビデオ編集に必要な機能が集中したレイアウトとなっている。なお、このレビューでは評価用のプログラムを使用しているため、サムネイルの表示などに一部製品版とは異なる点があるので、あらかじめご了承いただきたい。

 まず一目で分かるポイントは、一新されたユーザーインターフェースだ。従来のバージョンではPremiere Proのユーザーインターフェースをほぼ踏襲したデザインとなっていたが、Premiere Elements 3ではビデオ編集の初心者にも容易に扱えるよう、Premiere Proをベースとしつつもユーザーインターフェースの大幅な見直しが図られている。

 具体的に説明すると、作業を行なうワークスペースは“ビデオ編集”と“DVD作成”の2つのモードが用意され、両者はウィンドウ上部のタブから簡単に切り替えられる。Premiereシリーズのメイン機能であるビデオ編集モードは、

  • 編集に利用する各種素材の管理を行なう“メディア
  • 映像を標示する“モニタ
  • 選択している映像に付加した特殊効果の調整などを行なう“プロパティ

――といったウィンドウ群で構成される。ビデオ機器からのキャプチャは別のウィンドウを開く必要があるものの、メディアウィンドウから即座に呼び出せるので手間ではない。ビデオ編集に必要な機能がひとつの画面に集中したユーザーインターフェースとなっていて、快適な編集環境を提供してくれる。

プロパティウィンドウを分離した状態 分離したウィンドウを組み込む
プロパティウィンドウを分離した状態。分離したウィンドウを組み込むのも、ウィンドウを組み込みたい部分に移動させるだけといたって簡単。
Premiere Elementsでは、ウィンドウのサイズ変更や位置の移動を行なうとそれに合わせてほかのウィンドウが自動的に調整されるようになっている。これらのウィンドウは親ウィンドウから独立させることも可能だ。

 中でも従来のPremiereシリーズから大きな進化を遂げているのが、シーン/タイムラインのウィンドウだ。名称からも分かるように、従来のタイムラインに加えて“シーンライン”という名のストーリーボード形式による編集手法が新たに追加されている。これがPremiere Elements 3の最大の目玉と言っていいだろう。

 シーンラインでは、メディアに登録した映像を再生したい順にドラッグ&ドロップしていくだけで映像を連結していける。従来からあるタイムラインは表示する映像の微調整には向いているものの、ビデオ編集が始めての人には直感的に扱うのが難しく、初心者には敷居が高かった。その点シーンラインであればそうした初心者にも直感的に操作できるうえ、映像をポンポンと並べるだけで大まかな編集が行なえて結果はタイムラインにも反映されるので、ビデオ編集に慣れている人でも作業の効率化が望める。「ストーリーボードなんて初心者向けの機能は使わないよ」という、ビデオ編集に慣れた方も一度使ってみるとこの手軽さはクセになるはずだ。

シーンライン タイムライン
素材となる映像を順番にドラッグアンドドロップしていくだけでビデオ編集を実行できる「シーンライン」。ビデオ編集を難しいと感じている人に最適だ。こちらは時間の流れに沿ってビデオを配置していく「タイムライン」。従来どおりの方法だ。細かい調整にはシーンラインよりもタイムラインが向いている。
新たに設けられたシーンラインと従来からのタイムライン。このユーザーインターフェースは好みに応じて切り替え可能だ。

 またシーンラインの採用に併せて、モニタウィンドウでも映像のトリミング編集ならびにシーンの分割ができるように機能が拡張されている。シーンラインを採用した以上、このような仕組みの導入は当然ではあるが、これによって“メディアに登録した映像をドラッグアンドドロップでシーン/タイムラインに配置”→“それぞれのシーンにおける余分な部分をトリミング編集”といった具合に、映像の流れを見ながらの編集も容易になる。これが実に便利なのだ。

ミニタイムライン
シーンライン使用時には、モニタウィンドウの下部に「ミニタイムライン」と呼ばれる小さなタイムラインが表示される。シーンのトリミングやクリップの分割はここから簡単に実行可能だ。ちなみにこの画面では映像の終端にある不必要な部分をトリミングしている。トリミングが終わると、タイムラインはそれに合わせて最適化される。

 ユーザーインターフェースに関しては、このほかにも“ドラッグ&ドロップによるビデオエフェクト・トランジションエフェクトの追加”“字幕スーパーの入力をモニタウィンドウのスクリーン上から実行可能”など、あらゆる部分でより一層直感的に操作できるよう工夫されている。

タイトル機能
タイトル機能では、今回から新たにスクリーン上に直接テキストを入力できるようになった。

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