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レノボ、天野新社長の就任披露会見を開催――新社長は元デルの38歳

2006年09月20日 16時14分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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レノボ・ジャパン(株)は20日、東京・溜池の東京全日空ホテルにプレス関係者を集め、9月1日に向井宏之氏の後任として同社代表取締役社長に就任した天野総太郎(あまのそうたろう)氏の就任披露会見を行なった。天野氏は、「“ThinkPad”という強いブランドを生かすために、“Lenovo3000”でこれまでリーチできなかった中堅中小企業に積極的に販売促進していきたい」と抱負を述べた。

新たに代表取締役社長に就任した天野総太郎氏
9月1日にレノボ・ジャパンの代表取締役社長に就任した天野総太郎氏

天野氏は1968年生まれの38歳。2000年にデル(株)に入社後、ブランド・マーケティング・マネージャー、西日本地区シニア・セールス・マネージャー、サービス・マーケティング・マネージャーなどを歴任。2005年には米デル社のビジネスセールス事業本部統括事業本部長や宮崎カスタマーセンター・マネージング・ディレクターなどを歴任。法人向けの“Latitude(ラチチュード)”ブランドを日本に定着させたほか、コンシューマーと中小企業向けの営業統括を担当し、デルのアジア太平洋地区における成長戦略や顧客満足度の向上に貢献したという。

Lenovoブランド普及の3つのフェーズ
Lenovoブランド普及の3つのフェーズ。現在は第3段階として、企業ブランドの浸透や新製品群への投資を図り、製品力からブランドの定着とビジネスの成長を目指す第3フェーズに至っているという

天野氏は自身の言葉でも、「その経験やノウハウを生かし、レノボ・ジャパンの成長のために請われた」と自負しており、“ビジネスの成長、加速”を担うべく努力していくと語った。そのための施策として、

  • レノボの企業ブランドの浸透
  • 新規製品群への投資
  • 営業カバレージの強化(日本アイ・ビー・エムとの営業協力体制の強化)
  • 成長戦略とスピードある実践
  • 成長分野への積極的な投資

などを掲げた。特に注力するのが中堅・中小企業へのレノボ製品の売り込みで、従来はThinkPadシリーズが高くて買われなかった市場に対して、Lenovo3000シリーズのコストパフォーマンスを訴求し、積極的に販売を推進していく。ThinkPadに比べてLenovo3000のブランドがまだ弱いことを認識し、特にLenovo3000のブランド力向上に注力すると説明した。そして将来の買い換え時には高付加価値で価格下落率の低いThinkPadシリーズを販売する足がかりにしたい狙いだ。

ThinkPadブランドとLenovo3000ブランドのすみ分け デュアル・ビジネスモデルの概要
今年3月のLenovo3000発表時にも紹介された、ThinkPadブランドとLenovo3000ブランドのすみ分け同じく今年3月に掲げられたデュアル・ビジネスモデルの概要。、Lenovo3000(およびThinkPadの一部製品)では短納期、少数オーダーでもいち早く対応するビジネスモデル“トランザクション・モデル”で提供するのに対し、ThinkPadシリーズは顧客のオーダーに合わせたカスタマイズを施して、顧客とのリレーションを中心に製品提供していく案件対応型ビジネスモデル“リレーションシップ・モデル”で展開する

天野氏は結びに、「(自分が社長でいる間に)ビジネスを成長させなければいけない。と同時に、会社とともに従業員が成長していく、成長を体験できる企業作りに努める」と述べ、デル時代に培った積極的な販売推進、営業力、カスタマーサポートなどの企業文化をレノボ=IBM文化へ注入する意気込みを見せた。


なお、記者からの質問に答えるQ&Aセッションでは家庭向けパソコン、特に日本市場に特化したテレビパソコンのような製品展開について聞かれると、「現時点では一般消費者向け製品は考えていない。まずビジネスユーザー向けがファーストプライオリティー(最優先事項)だ。時期を見て、一般消費者向け市場にポテンシャルがあると考えれば、それから検討したい」と答えた。

国内シェアについて具体的な数値目標を聞かれると、「現在は5位、6位というポジションではあるが、2位グループの中に含まれる。(ThinkPadというブランドを生かせば)2位グループの中で抜け出せる力を持っていると思う。長期的にはトップに立ちたい。大きな期間での目標としては、2008年の北京五輪までに(レノボの)認知度を90~100%にして、ノートパソコンのトップグループ(3位以内)に入りたい。短期的にはシェアの拡大を続け、2桁レベルの成長を目指していく」と語った。

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