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【Apple Expo 2006 Vol.2】iPod用カラオケ機器や新型リモコンなど、今年も熱いサードパーティーブース

2006年09月19日 21時27分更新

文● ITジャーナリスト 林信行

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MACWORLD EXPO同様、Apple Expoの主役もiPodになりつつある。

iPod専用スピーカーシステムの米ロジテック社(日本名(株)ロジクール)や米BOSE社、米Altec Lansing社、米Harman Multimedia/JBL社、iPodケースを中心に出展する日本のTuneWear社、米eXtremeMac社といった常連組に加え、新規参入メーカーもかなり多い。

AudioStation Micro Music Monitor
常連組の製品で注目を集めていたのが、業界リーダーのロジテックで、日本で発表されたばかりの新製品『AudioStation』(欧州名『DockStar』)を展示していた一方、BOSEはパソコン用モニタースピーカー『Micro Music Monitor』を出展していた

スピーカーやケースとは違う、新しいアクセサリーを発表しているメーカーもある。そうしたイノベーティブリーダーの代表が、米グリフィンテクノロジー(Griffin Technology)社だ。

今回の目玉は、iPodに入っているお気に入り曲でカラオケができるという『iKaraoke』。iPodのDockコネクタにつなぐ装置で、外付けマイクが付属。内蔵のFMトランスミッターで、近くにあるステレオをスピーカー替わりに使える。

マイクにスイッチがついていて、これをカラオケモードに切り替えると、内蔵のイコライザーがボーカルの音をほぼ消し去ってくれるという仕組みだ。

iKaraokeiPodでカラオケできる『iKaraoke』。発売は10月で価格は未定

同じグリフィンテクノロジーは『iTalk Pro』というマイクも発表していた。ステレオCD音質で録音できるiPod用マイクで、人気『iTalk』の後継となる。

音質以外の目玉は本体に“iTalk”ボタンが用意されたこと。これを押せば面倒なメニュー操作を介さずに、いきなり録音スタンバイの状態になる。こちらの発売も10月で49.99ドル。日本ではフォーカルポイントコンピュータ(株)が扱う予定だ。

『iTalk Pro』
『iTalk』の後継製品となる『iTalk Pro』


“ありそうでなかった”新製品も続々と

米Keyspan社は、iPod用リモコン『TuneView』を発表。液晶ディスプレーに、プレイリストや曲名などを表示できるのが特長。iPod本体はドックや専用スピーカーに置いたまま、手元のリモコンでプレイリストの変更までできるという、これまでありそうでなかった製品だ。

TuneViewiPod用リモコン『TuneView』

ありそうでなかったといえば、米ViewSonic社の『ViewDock』もそうかもしれない。同社によれば「世界初のiPodドック内蔵液晶ディスプレー」とのこと。

iPodのDockは液晶ディスプレーの台座部分に用意。ブースでは同製品を使った動画再生をデモしているので、てっきり第5世代iPodの動画をパソコン抜きで直接再生できるのかと期待したが、どうやらそういうことではないらしい。ただスペースの節約ができるだけで、ちょっと拍子抜けだ。

ViewDockデモ 世界初、iPod用Dock内蔵の液晶ディスプレー
iPodのDockを内蔵した『ViewDock』のデモ風景。iPod内のビデオを直接液晶ディスプレーで再生できるわけではない

なお“iPod天下”のApple Expoだが、ライバル製品も出展されていた。現在、ヨーロッパではiPod以上に熱い注目を集めている英ソニーエリクソン モバイルコミュニケーションズ(Sony Ericsson Mobile Communications)社の“ウォークマンケータイ”だ。

パリやアムステルダムでジョギングをしている人を注意して見てみると、携帯電話で音楽を聴いている人が非常に多いことに驚かされる。今後、ヨーロッパ市場ではこのウォークマンケータイがiPodにとって大きな脅威となることが考えられる。

ウォークマンケータイ
展示されていた“ウォークマンケータイ”


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