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Pentium以来の変革をもたらす!――インテル、Core 2 Duoプロセッサーの発表会を開催

2006年07月27日 19時10分更新

文● 編集部 小西利明

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デスクトップ向け“インテル Core 2 Duoプロセッサー”のサンプル。LGA775用でパッケージ自体は既存のPentium Dと変わらない Core 2 Duoのサンプルを掲げる、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏
デスクトップ向け“インテル Core 2 Duoプロセッサー”のサンプル。LGA775用でパッケージ自体は既存のPentium Dと変わらないCore 2 Duoのサンプルを掲げる、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏

既報のとおり、インテル(株)は27日、デスクトップパソコン向けCPU“インテル Core 2 Duoプロセッサー”“インテル Core 2 Extremeプロセッサー”(コード名Conroe)と、ノートパソコン向けCPU“インテル Core 2 Duoプロセッサー”(コード名Merom)を発表した。東京都内にて開かれた新製品発表会では、同社が“Pentium以来の革新”と呼ぶCore 2 Duoの優れた消費電力当たりの性能向上が強調された。この記事では発表会の模様をお届けしたい。

なおデスクトップ向けの主な仕様はこちらの記事を、価格とノート向けの主な仕様はこちらの記事を、アーキテクチャーの詳細とベンチマークテスト結果等はこちらの記事を参照していただきたい。

発表会の冒頭で講演した同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、1993年に登場したPentiumによって、OS自体やパソコンの利用形態、インフラが急激に進化し、コンピューターの利用環境自体も大きく変わっていたと述べた。そして新しい技術や利用形態が今後も登場してくる中では、今まで以上に高い処理能力を持つマイクロプロセッサーが必要になるだろうと、高性能CPUへのニーズは変わらないと見方を示した。

パソコン登場から現在までの、利用形態の変化を示したスライド。2006年以降ではHD品質のビデオや高速なネットワークアクセスを要するアプリケーションにより、高速なCPUへのニーズは衰えないとしている
パソコン登場から現在までの、利用形態の変化を示したスライド。2006年以降ではHD品質のビデオや高速なネットワークアクセスを要するアプリケーションにより、高速なCPUへのニーズは衰えないとしている

吉田氏はCore 2 Duoのパッケージを披露しながら、Core 2シリーズを支える3つの要素として、“最高のマイクロプロセッサーデザイン”“最先端のプロセス・テクノロジー”“世界最大の生産能力”を挙げた。デザインについては、優れた消費電力当たり性能を持つCoreアーキテクチャーで、サーバーからノートパソコン向けの全セグメントをカバーするとしている。プロセス技術面では、65nm製造プロセスのほか、低消費電力化に有効な歪みシリコンや低誘電(low-k)絶縁材料の使用などを例として挙げた。さらにライバル企業に対する最大のアドバンテージとも言える生産能力については、同社の工場敷地面積は合計約316万m2で東京ドーム67個分もの規模を有するとして、巨大な生産能力による安定した供給に自信を示した。

インテル マーケティング本部長の阿部剛士氏
インテル マーケティング本部長の阿部剛士氏

Core 2シリーズの特徴については、同社マーケティング本部長の阿部剛士氏により説明が行なわれた。阿部氏はまずi486シリーズからCore 2シリーズまでの系譜を示し、Pentiumの時代には310万個にすぎなかったトランジスター数は、ムーアの法則によって増加を続け、Core 2では2億9100万個にも達したと述べた。また2003年以降はPentium 4/D系の“NetBurstマイクロアーキテクチャー”と、Pentium M/Core Duo系の“モバイルマイクロアーキテクチャー”に分かれていたものが、Coreアーキテクチャーに全面的に移行することで統合されるとした。Coreアーキテクチャーの特徴については、5つのキーテクノロジーが挙げられた。



ノート向け“インテル Core 2 Duoプロセッサー”のサンプル。478ピンで既存Core Duoプロセッサーと互換 Core 2 Duoの特徴。スライドはノート向けの説明だが、デスクトップとも共通する特徴である
ノート向け“インテル Core 2 Duoプロセッサー”のサンプル。478ピンで既存Core Duoプロセッサーと互換Core 2 Duoの特徴。スライドはノート向けの説明だが、デスクトップとも共通する特徴である
ワイド・ダイナミック・エグゼキューション
14段のパイプラインで、1クロック最大4命令同時処理。“マクロフュージョン”により一部命令のペアを1つにまとめることで効率化。既存のソフトウェアを変更せずに効果発揮。
スマート・メモリー・アクセス
低速なメモリーへのアクセスによるレイテンシーを隠蔽するために、動的に命令を並べ替える。阿部氏いわく「データのアウト・オブ・オーダー」
アドバンスド・スマート・キャッシュ
2つのコアで共有される2次キャッシュメモリー。キャッシュの効率的な利用を可能に。
インテリジェント・パワー機能
コアごとの動作ステートを変更可能にして消費電力を低減。
アドバンスド・デジタル・メディア・ブースト
SSEの拡張版。128bitのSIMD演算を1クロックで処理可能に。
“スマート・メモリー・アクセス”の解説。依存関係のないLoad命令があれば、先に実行してしまうことで、メモリーアクセス待ちを減らす
“スマート・メモリー・アクセス”の解説。依存関係のないLoad命令(例ではLoad Z)があれば、先に実行してしまうことで、メモリーアクセス待ちを減らす

これらによって、既存のPentium D 960-3.60GHzとCore 2 Duo E6700-2.67GHzを比較した場合、性能では40%向上しながら、電力効率は40%低減したという。披露されたデモでは、3Dグラフィックレンダリングの速度やレンダリング処理中の消費電力の低さなどが披露された。特に消費電力については、CPUがフルパワーで動作中も50W近い差がつくなど、消費電力の低減に成功している様子がうかがえた。

Pentium D 960とCore 2 Duo E6700の性能および消費電力を示すグラフ。クロック周波数は1GHz近く差がありながら、性能では4割向上しているという
Pentium D 960とCore 2 Duo E6700の性能および消費電力を示すグラフ。クロック周波数は1GHz近く差がありながら、性能では4割向上しているという
“Cinebench”による3Dグラフィックレンダリングの速度比較。右のCore 2 Duoは30秒程度で終了したが、左のPentium Dはまだ3分の2程度 Cinebench実行中のシステム全体の消費電力を比較。CPUはフルパワーで稼働しながら、実に50W近い差がついている
“Cinebench”による3Dグラフィックレンダリングの速度比較。右のCore 2 Duoは30秒程度で終了したが、左のPentium Dはまだ3分の2程度Cinebench実行中のシステム全体の消費電力を比較。CPUはフルパワーで稼働しながら、実に50W近い差がついている

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