東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)は参考出品ながら、光や影に反応する携帯電話用液晶パネルを展示していた。
東芝松下ディスプレイテクノロジーが展示する携帯電話用QVGA2.6インチ液晶パネル。先端が光るペンライトによる入力が可能となっている | こちらは影に反応するセンサーを搭載する液晶パネル。指で画面をタッチすることで画面が切り替わる |
光に反応する液晶パネルは、細い光を放つペン型ライトでパネル上をなぞることで、液晶パネル内に埋め込まれたセンサーが光を感知し、タブレット一体型ディスプレーのように画面上に絵が描ける。一方、影に反応する液晶パネルは指でパネルを触ることで、その影を感知し、タッチパネルのようにソフトの操作が行なえる。どちらも液晶パネルのガラス基板上にセンサーが埋め込まれているため、センサーを別に持つ必要がなく、携帯電話機の薄型・軽量化を図れるのが特徴だ。
富士通デバイスのモバイル地デジチューナーシステム。4つのチューナーからの画像を評価し、最適な画像を随時選択して表示する。車載などの移動体でビルの陰に入った際はアナログよりも安定しないと言われる地デジにとって、このようなシステムが重要になってくると予想される |
そのほか、“ワンセグケータイ”の展示も多数あったが、ある意味究極のモバイルといえそうなのが富士通デバイス(株)の展示していた地上デジタルチューナーシステム。ワンセグではなく、地上デジタル放送を移動中の車などで視聴するためのシステムで、将来的にはカーナビでフルハイビジョンのデジタル放送を視聴できる日が来るかもしれない。