シャープ(株)は5日、日本電信電話(株)が開発した赤外線ワイヤレス音声伝送技術(1ビット量子化・伝送技術)に初めて準拠したワイヤレス音声伝送システムの送信IC『GP2WVC01MP0F』と受信デバイス『GP2WVR01YP0F』を発売すると発表した。サンプル価格は、送信ICが800円、受信デバイスが650円。28日に量産を開始する。
赤外線ワイヤレス音声伝送デバイス(左が送信IC『GP2WVC01MP0F』、右が受信デバイス『GP2WVR01YP0F』) |
赤外線ワイヤレス音声伝送デバイスは、ワイヤレスタイプのイヤホンのニーズに応えるための製品で、ボタン電池(75mAh)で約4週間(1日2時間使用した場合)の利用が可能な低消費電力化と、イヤホンに搭載可能なサイズ(受信デバイスが幅8.0×奥行き3.0×高さ2.5mm)への小型化を図ったのが特徴。携帯電話や無線LANなどと干渉しない赤外線ワイヤレスデジタル通信方式を採用し、1ビット量子化技術によりFM放送の音声並み(信号帯域16kHz、S/N比70dB)の高音質の音声を再生できるという。
電源電圧と動作時の消費電流は、送信ICが2.3~2.7V(コア)/3.1~3.5V(インターフェース)で3mA(コア)/0.3mA(インターフェース)、受信デバイスが2.4~3.6Vで1.3mA。送信ICのサイズは幅3.85×奥行き3.85×高さ0.80mm。