(株)シマンテックは12日、東京・溜池山王の赤坂インターシティ内同社オフィスにプレス関係者を集め、4月18日に発表したリモートアクセスソフトの最新版『Symantec pcAnywhare(シマンテック ピーシーエニーウェア) 12.0』を管理するオプションソフトウェア『Symantec pcAnywhare Access Server 1.0』を13日に発売すると発表した。pcAnywhare 12.0と同様、ライセンス販売のみで代理店やSIer(システムインテグレーター)などを通じて販売される。価格は24ノードまでのライセンスが単体価格1380円、99ノードまでが1340円など。保守サービスとして“ゴールドメンテナンス”が用意され、価格は1年単位で24ノードまでが単価260円、99ノードまでは240円などとなる。
記者説明会に出席したデータアンドシステムマネジメントグループ シニアリージョナルプロダクトマーケティングマネージャーの藤森秀憲氏 |
pcAnywhare 12.0は、Windows XPを始めとするWindows系OSに加えて、Linux、Mac OS X、およびWindows Mobile/Windows XP Embedded/Windows Embedded for Point of Serviceなどの組み込み系OSをサポートするクロスプラットフォーム対応が特徴のリモートアクセスソフト。新たに“Gatewayオプション”を搭載し、IPアドレスを調査・手動入力しなくても事前登録した5台までのホスト(パソコン)を一覧から選択して自動接続が可能になっている。
4月18日に発表された『pcAnywhare 12.0』と、その補助的な役割を果たす管理ソフト『pcAnywhare Access Server』 |
今回発表されたpcAnywhare Access ServerはこのGatewayオプションを拡張したツールで、同時接続数が最大30台、登録可能マシン数が最大500台に増設されているほか、500台の登録マシンをグループ管理が可能になっている。このため、SIerやASP(アプリケーションサービスプロバイダー)のヘルプデスクオプションなどで、複数企業に対してITシステム管理・サポート業務を提供する場合に、相手の企業別にホストマシンをグループ管理できる。同社では管理コスト(人的リソースや管理に掛かる時間)の短縮が図れるとメリットを説明している。
pcAnywhare Access Serverの主な機能 | pcAnywhare Access Serverの画面。グルーピングされた一覧から目的のホストを選択して接続できる |