パフォーマンスやセキュリティー機能を重視したスタンダードA4ノート“ThinkPad R60” |
レノボ・ジャパン(株)は30日、ThinkPadブランドのビジネスユーザー向けノートパソコン新製品として、“ThinkPad R60、R60e”シリーズを発表した。上位モデルにはIntel Core Duoプロセッサーと高解像度ディスプレーを搭載して性能強化を図ったほか、下位モデルでは10万円強の低価格な製品をラインナップしてコストパフォーマンスを強化している。発売時期は6月上旬の予定。
- ThinkPad R60 9455-35J、4KJ
- Intel Core Duo T2300E-1.66GHz/メモリー 512MB/Intel 945GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチ液晶ディスプレー 1400×1050ドット/無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)搭載/TCG 1.2準拠セキュリティーチップ内蔵/Windows XP Professional SP2/Office Personal 2003付属(9455-4KJのみ)
- ダイレクト価格 9455-35J 18万1650円/9455-4KJ 20万4750円
- ThinkPad R60 9455-33J、34J
- 60GB HDD/DVD&CD-RWコンボドライブ/Office Personal 2003付属(9455-34Jのみ)/それ以外のスペックは9455-35Jと同じ
- ダイレクト価格 9455-33J 16万4850円/9455-34J 18万7950円
最も安価な製品は10万円強のコストパフォーマンス重視ノート“ThinkPad R60e”。R60にあるタッチパッドや指紋認証ユニットは装備していない |
- ThinkPad R60e 0658-8BJ、8CJ
- Intel Celeron M 410-1.46GHz/メモリー 512MB/Intel 940GML Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチ液晶ディスプレー 1024×768ドット/無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)搭載/Windows XP Professional SP2/Office Personal 2003付属(0658-8CJのみ)
- ダイレクト価格 0658-8BJ 13万2300円/0658-8CJ 15万5400円
- ThinkPad R60e 0658-8FJ、8GJ
- 40GB HDD/DVD&CD-RWコンボドライブ/無線LANなし/Office Personal 2003付属(0658-8GJのみ)/それ以外のスペックは0658-8BJと同じ
- ダイレクト価格 0658-8FJ 10万6050円/0658-8GJ 12万9150円
- ThinkPad R60e 0658-8DJ、8EJ
- メモリー 256MB/40GB HDD/CD-ROMドライブ/無線LANなし/Office Personal 2003付属(0658-8EJのみ)/それ以外のスペックは0658-8BJと同じ
- ダイレクト価格 0658-8DJ 10万5000円/0658-8EJ 12万8100円
ThinkPad Rシリーズはビジネスユーザーがオフィス内で使うスタンダードなA4 2ピンドルのノートパソコンである。従来機種(R52、R51e)では、シリーズ型番とコンポーネントの組み合わせが複雑で分かりにくい面があったが、新シリーズではR60が高機能/高性能のコンポーネントを搭載する上位モデルに、R60eがコストパフォーマンス重視の下位モデルとなり、コンポーネント構成もそれぞれに適したものに集約された。
ThinkPad R60シリーズは、CPUや液晶ディスプレーに高性能のコンポーネントを搭載したほか、セキュリティーチップ内蔵などの特徴を備えるシリーズである。搭載CPUはインテル(株)のデュアルコアCPU“Intel Core Duo T2300E-1.66GHz”で、チップセットはIntel 945GM Express、インテル製IEEE 802.11a/b/g対応の無線LANモジュールを内蔵するなど、Centrino Duo対応ノートとなっている。搭載液晶ディスプレーは高解像度の1400×1050ドット。セキュリティーチップの業界標準規格であるTCG 1.2に準拠したセキュリティーチップも内蔵する。パームレスト部右側には、指紋認証ユニットも内蔵されている。
筐体にはThinkPad T60/Z60シリーズで採用されたマグネシウム合金製内部フレーム“ThinkPad Roll Cage”を採用し、フレーム自体のひずみ強度を高めることで、マザーボードへの負担を軽減している。そのほかにも衝撃を感知してHDDを保護する“ハードディスク・アクティブ・プロテクション・システム”(R60のみ)やHDDを衝撃から守る構造の数々など、ユーザーデータ保護に注力した筐体構造を備えている。またデータ保護やセキュリティー強化を行なうソフトウェアセット“ThinkVantageツール”がプレインストールされている。
ポインティングデバイスとしては、ThinkPadの象徴とも言えるスティック型ポインターに加えて、“UltraNav”タッチパッドも装備している。また従来機種では2ポートしかなかったUSB 2.0ポートも3ポートに増設された。拡張用のポート/スロットとしては、ExpressCard 34/54スロットやIEEE 1394ポートを備える(R60eは装備しない)。
ThinkPad R60eは、筐体などはR60と共通で、CPUや液晶ディスプレーなどが異なる。CPUにはIntel Core Soloと同じCPUコアを採用した“Celeron M 410-1.46GHz”を搭載。液晶ディスプレーは15インチ 1024×768ドットのパネルを採用する。セキュリティーチップやタッチパッドは搭載せず、無線LAN機能も一部モデルのみ搭載となっている。
本体サイズは共通で、幅332×奥行き269×厚さ40mm。質量は3.1kg(R60e 0658-8DJ、8EJのみ3.0kg)。バッテリー駆動時間はR60シリーズが5.3時間、R60eシリーズが3.8時間(いずれもJEITA測定法1.0)となっている。