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Caplio R4

Caplio R4

2006年04月19日 00時00分更新

文● 行正 和義

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Caplio R4

リコー

オープンプライス(実売価格:4万5000円前後)

リコー「Caplio R4」は、光学式手ぶれ補正を備えた光学7.1倍ズームレンズをコンパクトなボディーに搭載した製品だ。コンパクト機でも手ぶれ補正を装備することで“失敗写真を防ぐ”のは最近の流行だが、本機ではさらに光学7.1倍(200mm相当)からワイド端28mm(35mmフィルムカメラ換算時)という広角&高倍率ズームレンズを装備するのが大きな特徴だ。

Caplio R4
写真1 リコー「Caplio R4」。

 ボディーは同社の従来機「Caplio R30」(2006年1月発表、513万画素&光学5.7倍ズーム)を継承するデザインで、沈胴時にレンズの一部がスイングすることでボディー内にレンズすべてが収まる“ダブルリトラクティングレンズシステム”を採用するのも同様だ。手ぶれ補正機構はCCDを水平・垂直方向にシフトさせる方式で、レンズ沈胴機構に依存しないのも本体の薄型化に貢献しているのだろう。

上面
写真2 微妙にカーブした右側部分が良好なグリップ感となっている。手ぶれ補正機能のON/OFFスイッチがグリップ側に用意されている。

 広角側28mm、望遠側200mmの7.1倍の高倍率レンズもあって、一番ズームした場合は本体の厚みの2倍近くまでレンズが伸張する。ボディーは基本的にシンプルな箱型ではあるが、右側がわずかに曲面構成となっており、右手で持ったときに親指がフィットするなどホールド性が考慮されているのは好感が持てる。



側面
写真3 シンプルな側面。USBポートとAV出力端子が左側に配置されている。ダブルリトラクティング レンズによって大きく伸張する。左(左側面)は広角側、右(右側面は望遠側にズームした場合。

 撮影機能は基本的にプログラムオート+シーンプログラムという構成で、マニュアル露出系の撮影機能こそ備えていないが、“Caplioシリーズ”の最近のモデルと同様に“ADJ(アジャスト)ボタン”を備え、露出やホワイトバランスをワンタッチで呼び出すことができ、リアルタイムヒストグラム表示もあって露出補正は簡単だ。さらに、±0.5EV単位で3枚を連写する“露出ブラケット撮影”や色味を変えつつ連写する“ホワイトバランスブラケット撮影”、さらにスローシャッター時にはレリーズの電子音が変わるなど、撮影ミスを起こしやすい場合への配慮が細かい。

前面 背面
写真4 フラット感のある前面デザイン。フラッシュとレンズの間にあるパッシブAFセンサーも同社デジタルカメラではおなじみのものだ。写真5 Caplio Rシリーズと基本的に同じ配置の操作系。ADJボタンによって撮影時の機能へのアクセス性はよい。

 また、最短1cmまで近接できる“マクロ撮影機能”や画面上の任意の位置にAFポイントを設定できる“AFターゲット移動機能”なども搭載され、花などの静物撮り、あるいはオークションに出品するアイテムの室内撮影などに重宝する。レンズのズーム駆動も普通のシームレスな倍率変更ほか、7レベル(28/35/50/85/105/135/200mm)の段階的にズームする“ステップズーム”が利用でき、使用頻度の高い画角に合わせやすいのも便利だ。これらの機能の多くは従来製品(Caplio RシリーズやGXシリーズ)から継承するものではあるが、ポケットサイズのコンパクト機の中では実に特徴のある高機能機と言える。

カードスロット&電池室
写真6 電池スロットとSDカードスロットは底面に装備。専用リチウムイオン充電池は手ぶれ補正を常時使用しても330枚と長寿命なのがありがたい。

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