ここでは、2005年12月から2006年1月と足掛け2年(!?)に渡って各社から発表された“2006年春モデル”を、“キーワード”で串刺しにして振り返ります。まずはデスクトップパソコンを“Viiv”“地デジ”という2つのキーワードで料理します。
過去の3週のASCII24読者アンケートを総ざらえ
最も興味・関心の高いデスクトップパソコンはずばり……コレだ!!
2006年の“春モデル”は、例年の1月発表が前倒しされる形で昨年(2005年)の12月中から断続的に発表されてきたことは周知のとおり。そこで、ASCII24の読者アンケート昨年末から発表された週末ごとに、その製品への興味・関心について聞いている。ここでは、それらを総合して最も興味・関心の高いモデルを探った結果が以下のベスト5だ。もちろん、集計期間も投票総数も異なるため、厳密な意味での人気度と見るわけにはいかないが、読者の傾向を捉えることはできるだろう。
- 日本電気 VALUESTAR X(水冷デスクトップ) 16.3%
- 日本電気 VALUESTAR G タイプC(スリム水冷デスクトップ) 14.5%
- 日本電気 VALUESTAR W(ワイド液晶ディスプレー一体型) 12.7%
- ソニー VAIO type R(TV視聴・録画対応ハイエンドデスクトップ) 8.7%
- エプソンダイレクト Endeavor Pro3500(パワフルデスクトップ) 8.4%
2006年春モデルを全般に見渡してみると、キーワードとして浮かび上がるのは、やはり“Viiv”と“地上デジタル放送の録画・視聴・書き出し”になる。しかし、ASCII24読者は、過去のアンケートでもデスクトップパソコンよりノートパソコン(特にモバイルパソコン)、デスクトップパソコンではAV機能よりパソコンとしての高速演算性能重視、という傾向があり、今回の水冷デスクトップが1位、2位に入った結果にはそれが強く反映された結果と見てよさそうだ。
過去3週に渡ってASCII24読者に聞いた2006年春モデルで最も興味・関心が高かったのは、日本電気の水冷デスクトップ“VALUESTAR X” |
なお、6位以降の次点には、
- 富士通 FMV-DESKPOWER LX(液晶ディスプレー一体型)(8.3%)
- 日立製作所 Prius One P(TV視聴・録画対応液晶一体型デスクトップ) 6.1%
- MCJ Lm-i910M-PL9(Viiv対応デスクトップ) 5.8%
などが並んだ。3位と6位、7位には液晶ディスプレー一体型が入っているあたりは、デスクトップパソコン=将来の拡張性が命!! という固定観念が、今のベースモデルのハイスペック化によって徐々に解け始めてきたという傾向が見受けられそうだ。