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【2006 CES Vol.7】Windows VistaやViivプラットフォームなどを紹介──インテル&マイクロソフトブース

2006年01月10日 22時45分更新

文● 編集部 小林久

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2006 International CESの展示は、Las Vegas Convention Center(LVCC)、基調講演なども行なわれるLas Vegas Hilton Hotel、Sans Expo & Convention Centerなど5つの会場に加え、隣接するホテルの宴会場やスイートルームなどさまざまな場所で行なわれており、まさに町を上げての大イベントという様相を呈している。中でも最も広大なのがLVCCである。LVCCは、北(North Hall)、中央(Central Hall)、南(South Hall)の3つのエリアに区分されており、North Hallは自動車関連の展示が中心。コンピューターや家電関係の企業はCentral HallとSouth Hallに大小さまざまなブースを構えている。

特に、Central Hallは米インテル社や米マイクロソフト、ソニー(株)や松下電器産業(株)、米東芝アメリカ社、韓国のサムスン電子社やLG電子社など大手メーカーの巨大ブースが居並び、CESのメイン会場と花形とも言えるエリアになっている。ここでは、Central Hallの入り口付近に大きなブースを構えていたインテルとマイクロソフトの展示内容に関して紹介する。

Viiv対応デバイスが一堂に会したインテルブース

インテルは、2006 International CESの開催に合わせて“Viiv”プラットフォームを大々的に発表したが、ブースではその関連製品が一気に展示されていた。

インテルブース
インテルブース。Intelロゴも新しくなった

Viivに関しては、同社社長兼CEOのポール・オッテリーニ(Paul S. Ottelini)氏の基調講演でも長い時間を割いて紹介していたが、かたやAVコンポーネントのような横置きのスタイル、かたや片手で持てそうな超コンパクトマシンと、従来のパソコンにはない独創的な外観を持った製品が多い。独創的な各社のプロトタイプを眺めているだけでも、非常に楽しめた。

ONKYO ACE COMPUTER RICA VISION
“Integra”ロゴを冠したオンキヨーのAVパソコンフロントパネルに液晶ディスプレーを搭載した米ACE COMPUTERS社のLHD Limited Professional Media Server米RICA VISION社の高級AV機器を思わせるPLIX EXTRIA MEDIA SERVER
Shuttle D-LINK SMC
ベアボーンで知られる台湾Shuttle社のViiv対応パソコン台湾D-LINK社の無線LAN対応マルチメディアレシーバー。HD映像にも対応している米SMC Networks社のワイヤレスオーディオアダプター

Viivでは、インテル製のCPUやチップセットに加え、ドライバーなどのソフトも用意されており、Windows Media Center Editionと組み合わせることで、パソコンの開発の経験が少ない企業でも比較的容易にAVパソコンを開発できる。インテルブースでは(株)オンキヨーの『EPC-1 Entartainment PC』の展示も行なわれていたが、パソコンの根幹となる部分はインテルやマイクロソフトのプラットフォームに任せ、音響技術や高画質化技術など自社のノウハウを生かせる部分に注力し、差別化できる点も特徴である。

Lenovo Centrino Duo
レノボのNovo Center 2000Centrino Duo対応のレノボとMedionのノートパソコン

インテルブースでは、Viiv以外にも“Centrino Duo”や“Core Duo”対応製品、XScaleなど組み込み向けチップを採用したスマートフォンや携帯デバイスなども展示されていた。中には、シャープ(株)が開発した『Personal Media Player』のプロトタイプもあり、詳細は不明だが、スライド式の液晶ディスプレーを採用した独創的な外観が目を引いた。

Shanda Sharp
中国のオンラインゲームメーカーShanda Networking(盛大ネットワーク)社の携帯型ゲーム機シャープの携帯型動画ビューアーのプロトタイプ

Windows Vistaを中心に据えた展示

マイクロソフトブースでは、CESで初めて一般公開されたWindows Vistaのデモを核に、Windows Media Center EditionやWindows MobileといったWindows関連製品、Xbox 360関連の展示などが行なわれていた。また、この春に登場する組み込み向けOS“Portable Media Center”(PMC)対応機器も並んでおり、東芝、LG電子、台湾TATUNG(大同)社の3ブランドの製品が展示されていた。

マイクロソフトブース
マイクロソフトブース
ASUS1 ASUS2
台湾ASUSTek Computer社のノートパソコン。着脱可能なサブディスプレーを装備しており、スケジュールやアドレス帳などの個人情報や、RSSで取り込んださまざまな情報の携帯や確認ができる。Windows VistaにはRSS対応のサイドバー機能が付くため、今後こういった製品も増えてくるだろう
PMC
Portable Media Center Edition搭載デバイス。LG電子(左手前)、TATUNG(左奥)、東芝(右奥)の3社の製品が展示されていた
教育向け レシピ
Windows Mobileを搭載した教育向け端末。独創的な外観左右に大きなハンドルの付いたWindows Mobile端末。画面には料理のレシピが表示されている

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