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NEC、高速バスからのブロードバンドインターネット接続で実証実験

2006年01月30日 18時00分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は30日、高速で移動するバスや列車などからブロードバンドインターネット接続を経済的に行なうためのシステム“BBRideシステム”の高速バスによる実証実験を開始したと発表した。

システム概要
“BBRideシステム”の構成

“BBRideシステム”は、既存の携帯電話網や無線LANなどの異なる無線回線を高効率で束ねる多重化技術“モバイル・インバース・マックス”を採用しており、最大16個の通信インターフェースを搭載可能な車載型モバイルルーターや地上のインターネット接続局に設置されたホームエージェントなどで構成され、衛星通信などと異なり、トンネル内などの不感地帯が生じないのが特徴。また、既存の無線通信インフラを利用するため、低コストでシステムを構築できるという。“モバイル・インバース・マックス”は、単一の通信事業者では対応できない広帯域性と広域性をもつ無線アクセス回線を提供できる“MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者)”の基盤技術。

実証実験は、東京都府中市と山梨県甲府市を結ぶ法人向け路線バスを利用し、走行中のバス内から乗客がインターネット接続を体験することで行なう。期間は3月までの3ヵ月間で、乗客の利便性と事業性を両立させるシステム運用の課題の抽出、運用手順の確立などを行なう。通信速度はADSLと同程度(平均通信速度はダウンリンクが1050kbps、アップリンクが250kbps、エリアカバー率100%)としており、無線LAN機能を搭載したパソコンなどで無線LANインターフェースの切り替えなどを意識せずに利用可能という。なお、実証実験は、NECコンピュータテクノ(株)、京王自動車(株)、山梨交通観光バス(株)の協力を得て行なわれる。

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