松下電器産業(株)は18日、次世代光ディスク“Blu-ray Disc(BD:ブルーレイ)”とDVD-Multi(DVD-RAM/-R-/RW/-ROM)、DVD+R、DVD+RW、CDの全ディスクメディアの記録再生に対応したチップセットを開発したと発表した。12月にサンプル出荷を開始し、2006年1月に量産出荷を開始する。
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『AN22141A』と『MN103S98H』 |
開発したチップセットは、サーボ制御やレーザーパワー制御などのアナログ処理部“フロントエンドプロセッサ”『AN22141A』とデジタルリードチャネルなどの信号処理部“光ディスクコントローラー”の2チップで構成される。光ディスクコントローラーには、デジタルリードチャネルに独自開発のPRML方式によるBDとDVDのハイブリッド技術を採用しており、動作速度は最高432MS/s(メガサンプル/秒)で、BDメディアの読み出し/書き換え速度は4倍速、DVD-R書き込みは16倍速、DVD-RAM書き換えは5倍速。インターフェースがATAIの『MN103S98H』と自社開発の“Serial-ATAコア”を搭載したシリアルATA対応の『MN103SA8H』をラインアップする。
『AN22141A』は、14mm角の128ピンTQFPプラスチックパッケージを採用し、電源電圧は3.3V/5.0Vで、消費電力は約760mW。『MN103S98H』『MN103SA8H』は、28mm角の256ピンLQFPプラスチックパッケージを採用し、電源電圧はIO部が5.0V/3.3V、内部が3.3V/1.5Vで、消費電力は約900mW(BD-Rの4倍速記録時)。
