ここまで紹介してきた、ビデオチップメーカーやビデオカードメーカーのビデオ再生高画質化技術について、同じ映像ソースでどこまで高画質化が図れるか、効果があるかを比較してみた。
オリジナルの映像
720×480ドットのMPEG-2(インターレース)ビデオの映像をそれぞれの環境で再生。画面中央部を拡大したので色味を比べてほしい。 | 同じく720×480ドットのMPEG-2。水鳥が水面を移動しており、インターレース素材ならではのノイズが目立つ。輪郭の部分に注目。 |
NVIDIA PureVideo Decoder
発色が抑えられている感じがするがバランスは良好。細部の細かいところまで表現できている。 | インターレースの解除方法を自動にした状態での結果。ちらつきがなく滑らかな動きで映像を楽しめる。 | |
NVIDIA PureVideo Decoderの映像 |
再生にはWindows Media Player 10を使用。インターレースソースの表示は走査線のちらつきも目立たず非常に滑らか。1024×768ドットにリサイズしての表示でも、映像の持つ精細さは維持されていた。色はやや淡い感じで発色が抑えられているように見える。
ATI CATALYST
境界線の処理に甘い部分が若干見られるものの、ピントのぼけた部分もしっかり表現できている。 | 映像を視聴している限りでは気にはならないが、よく見ると水面の処理などでややノイズが見られた。 | |
ATI CATALYSTの映像 |
MPEG-2デコーダにサイバーリンクの「PowerDVD」を使用。デインターレースがしっかり働き、また発色なども自然。輪郭部分などやや色がにじむ部分も見受けられるが、かなり目を凝らさないと分からない程度。1024×768ドットでの表示でも画質は良好だ。
ASUSTeK Splendid
鮮やかな発色をセールスポイントにしているだけあり、鮮明な発色となっている。ただし効果が強すぎる感じも。 | こちらも鮮やかでメリハリのある映像に仕上がっている。地味な色の映像だとかなりいい感じだ。 | |
ASUSTeK Splendidの映像 |
CATALYSTで再生支援しつつ、Splendidで色補正をかけた映像。再生はPowerDVDを使用。Splendidの設定は、標準の「Enriched」。オリジナルと並べて比較すると発色の鮮やかさは明らかだ。ただしオレンジなど派手めな色はやや発色が強すぎる感がある。