LG InnotekのTVチューナとフィリップスのビデオデコーダ「SAA7133」を2つずつ搭載するダブルチューナカード。2番組の同時視聴と裏番組の録画が行なえるが、2番組同時録画には非対応となっている。ビデオの入力は2系統で、外部ビデオ機器との接続はインターフェイスカードのブラケット部に設けられたDIN端子から分岐ケーブルと外付けブレークアウトボックスを介して行なう。
専用のブレークアウトボックスとリモコンが標準で付属する。ボックスはリモコンの受光部も兼ねる。 |
TVの視聴・録画を行なうソフトは、スクリーンとコントロールパネルからなる一般的なユーザーインターフェイスのアプリケーション。2番組の同時表示は親画面に子画面を載せて表示するピクチャインピクチャが標準だが、映像を重ねずに横に並べて表示する方法もサポートしている。タイムシフト対応で、EPGによる録画予約はiEPGをサポート。コントロールパネルが見やすくボタンも大きいことからマウスでの操作もそれなりに良好だが、リモコンも付属しており、より快適に操作できるようになっている。
Dual-TVアプリケーションのメインウィンドウ。ピクチャインピクチャのウィンドウは大きさを自由に変えられて便利。 | 録画設定では番組録画時における出力フォーマットの設定も行なえる。出力フォーマットでのオプション項目が少ない点はやや残念。 |
出力できるビデオフォーマットはMPEG-1/MPEG-2/MPEG-4にAVI。カタログからはさまざまなフォーマットを状況に合わせて柔軟に使用できるように読めるが、それらのビデオフォーマットで設定できるオプションはフレームサイズ程度。カスタマイズ性はきわめて低く、基本的にはプリセットの設定を使うだけと考えたほうがよい。価格は実売で1万円をやや超えてしまうが、一般的なダブルチューナカードの価格は2万円オーバーであることを考えたら破格といえよう。