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ハンザテック、ラベルに純金メッキを施した“高速SDメモリーカード”製品を紹介

2005年06月17日 18時36分更新

文● 編集部 小林久

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ハンザテック(株)は17日、都内にある同社会議室にプレス関係者を集め、10日に発売したメモリーカード製品の概要と、今後のロードマップに関して説明した。

Gold Flash Series
Gold Flash SeriesのSDメモリーカード。ラベルは24金メッキとして、高級感を演出した

ハンザテックは2004年2月の設立。2004年7月に“HANZA”(ハンザ)のブランド名で知られる写真問屋・近江写真用品(株)から営業譲渡を受け、写真用品の販売を行なっている。ハンザテックの親会社は電子部品や半導体を取り扱う専門商社のテクタイト(株)で、株式の100%を保有している。メモリーカード製品の“Gold Flash Series”は、ハンザテックがオリジナルブランドで提供する第1弾。

“Gold Flash Series”は、記録素子にSLC(Single Level Cell)タイプのNAND型フラッシュメモリーを採用することで、毎秒最大12MB(市場の主流は毎秒最大2MB程度)と高速な転送速度、平均60mA以下と低い消費電力(一般的なMLCタイプでは平均80~100mA程度)、10年間の長期保証を受けられる点(チップレベルで10万回の書き換えに対応)などが特徴となっている。



松本 能和氏
ハンザテック代表取締役の松本 能和氏

発表会に参加したハンザテック代表取締役の松本 能和(まつもと よしかず)氏は「SLCは、一般的なMLC(Multi Level Cell)に比べて、ハイスペックなものが作れる」「開発や製造が難しいため一般的に割高になるが、パートナーとの共同開発と生産技術のノウハウによって、安くすることができた」とメリットを説明した。Gold Flash Seriesの各製品は、市場では高速タイプに分類されるが、転送速度が毎秒最大2MBの普及型の製品より同等か若干安い価格設定を行なうという。

メインターゲットは主に高画素の撮像素子を搭載したデジタルカメラのユーザーで、特に“高速性”をアピールしていきたいという。販売目標は「非常にアバウトな数字になるが、9月までの3ヵ月は毎月1万枚、9月以降12月までは毎月2万枚、来年1月からは毎月3万枚」(松本氏)。

現在のラインナップは、64MB~1GBのSDメモリーカード5製品と32~512MBのmini SDカード6製品だが、近く2GBのSDメモリーカードと1GBのminiSDカードも投入する予定(製品と価格の詳細は下表を参照)。購入は同社直販サイトの“お買い得だねっと!”ですでに開始されているほか、近く店頭販売も行なわれる予定。



ベンチ結果(SDカード) ベンチ結果(mini SD)
SDメモリーカードの結果。使用するPCカードアダプターやメモリーカードリーダーによって結果は増減するというmini SDカードの結果。書き込み速度の速さに特に注目してほしいという
ハンザテックが公開したベンチ結果


SDメモリーカードのラインナップ
製品名容量実売価格転送速度動作電圧消費電力保証
HBR-SD064MA64MB2480円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-SD128MA128MB3480円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-SD256MA256MB5380円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-SD512MA512MB8800円毎秒12MB2.7~3.6V平均60mA10年間
HBR-SD001GA1GB1万4800円毎秒12MB2.7~3.6V平均60mA10年間
mini SDカードのラインナップ
製品名容量実売価格転送速度動作電圧消費電力保証
HBR-MSD032MA32MB1840円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-MSD064MA64MB2440円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-MSD128MA128MB3480円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-MSD256MA256MB5980円毎秒12MB2.7~3.6V平均46mA10年間
HBR-MSD512MA512MB1万1800円毎秒12MB2.7~3.6V平均59mA10年間

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