(株)ワコムは22日、独自の電磁誘導方式の電子ペン技術“ワコム・ペナブルテクノロジー”をベースとして、小型情報機器用電子ペンの開発期間を短縮できるようにカートリッジ化した電子ペン『スーパースリムペン』を発表した。5月に量産出荷が可能で、発表後1年間で500万個の販売が目標。
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『W8002』(上)と『スーパースリムペン』(下) |
『スーパースリムペン』(SSP-100-00)は、ディスプレーサイズが4インチ以下の小型情報機器の画面側をコントロールする6mm角の超小型センサーコントローラー『W8002』と組み合わせて利用する、筆圧対応の電池レス/コードレスペンユニット。内蔵回路を携帯電話機/小型情報機器での利用を想定して最適化するとともに、直径を3.5mm、長さを62mm、重量を1gと小型/軽量化したのが特徴。動作ストロークは0.3mm以下で、ペン先スイッチの動作寿命は200万回(300g、毎秒3回)。大手EMS(Electronics Manufacturing Servces:電子機器受託生産サービス)メーカーと提携し、最新の製造プロセスを採用することで低価格も図ったという。
同社では、次世代多機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯情報端末(PDA)の製造メーカーのほか、一般筆記具メーカー、ゲーム機関連メーカーなどにもコンポーネントとして供給するとしている。
