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GeForce 6600GT-AGP 128MB

GeForce 6600GT-AGP 128MB

2005年04月21日 02時48分更新

文● 鈴木 雅暢

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GeForce 6600GT-AGP 128MB

InnoVision

実売価格:2万6000円前後

「GeForce 6600GT-AGP 128MB」
写真1 「GeForce 6600GT-AGP 128MB」。

 「GeForce 6600GT-AGP 128MB」は、InnoVisionから登場したAGP版のGeForce 6600GT搭載ビデオカードだ。2004年後半もビデオカード市場はにぎやかだったが、新製品のほとんどはインターフェイスがPCI Express x16。特に、NVIDIAのGeForce 6600/6600GT、ATIのRADEON X700XTといったミドルレンジの売れ筋製品はすべてPCI Express x16対応製品ばかりで、AGPスロットしか使えないユーザーは歯がゆい思いをしていたことだろう。GeForce 6600GTのAGP 8X対応版の登場は、AGPシステムのユーザーにとって待望といえる。

HSIと呼ばれる変換チップ
写真2 GeForce 6600GTはPCI Express x16ネイティブのGPUだが、HSIと呼ばれる変換チップを実装してAGP 8Xへ対応させている。

 GeForce 6600GTはPCI Express x16ネイティブのチップだが、AGP版ではHSI(High-Speed Interconnect)というブリッジチップでインターフェイス変換を行ない、AGP 8Xに対応させている。コア/メモリのスピードは、NVIDIAの公式スペックではそれぞれ500MHz/900MHzだが、本製品ではPCI Express x16版と同じ500MHz/1GHzとなっている。メモリチップはPCI Express x16版と同じ1GHz動作のGDDRを搭載しているので問題はないだろう。

 さて、ベンチマークの比較対象としては同じAGP版の上位チップであるGeForce 6800、一世代前のミドルレンジであるGeForce FX5900XTを用意した。PCI Express x16版の成績も掲載しているが、こちらはチップセット/マザーボードが異なるので参考程度に見ていただきたい。結果はグラフを見てのとおりだが、DirectX 9対応ベンチマーク/ゲームでは軒並みGeForce FX5900XTを大きく突き放し、GeForce 6800にも肉薄。コストパフォーマンスは抜群といえる。


 AGPベースのシステムを利用しているPCユーザーはまだ数多く、PCI Expressに移行するにはCPUやマザーボード、電源などの交換が必要となるケースが多い。これまではAGPシステムを利用しているユーザーが、手軽に3D描画性能のパワーアップを図る手段がなかっただけに、GeForce 6600GTのAGP版は貴重な存在だ。現段階では対抗するATIのAGP版カードも存在しない。FX5900XTから乗り換える価値も十分あるが、FX5600あたりを利用しているユーザーならより顕著に違いを実感できるだろう。

Aeolus 6800-DV128

AOpen 実売価格:3万8000円前後

 GeForce 6800搭載のAGP対応ビデオカード。コア/メモリスピードはそれぞれ325MHz/700MHzと低いが、ピクセルパイプは6600GTの8本に対して12本と多く、メモリバスも256bitと2倍。DVI、アナログRGB、S出力を装備し、アナログRGB→DVI変換アダプタ、S→コンポジット変換ケーブルが付属する。

「Aeolus 6800-DV128」
写真3 「Aeolus 6800-DV128」。

各種ベンチマークテストの結果

●3DMark05 Build110

3DMark05 Build110
非常に処理が重いことで有名なDirectX 9.0c対応の最新ベンチマーク。デフォルト設定ではFX5900XTの3倍、GeForce 6800にも数%の差に迫っている。

●3DMark03 Build350

3DMark03 Build350
DirectX 7~9対応のベンチマーク。6600GTはFX5900XTに比べてデフォルトで49%、高画質設定で54%と大幅な性能アップ。6800GTとの差はそれぞれ15%、26%。

●DOOM3

DOOM3
人気のファーストパーソンビューシューティングのベンチマーク。AAオフの環境ではFX5900XTの2倍以上の性能で、GeForce 6800の約10%減と優秀な成績を見せている。

●FinalFantasy XI Vanadiel Bench3(HIGH)

FinalFantasy XI Vanadiel Bench3(HIGH)
人気オンラインゲームのベンチマーク。GPUへの負荷が軽く、旧世代のFX5900XTとの差も6.5%にとどまっている。12パイプのGeForce 6800の成績が良い。

ベンチマークテスト環境

CPU
Athlon 64 4000+
マザーボード
MSI K8T Neo-FISR(AGP)
ASUSTeK A8N SLI Deluxe(PCI Express)
メモリ
PC3200 DIMM×2(1GB/2-2-2-5)
ビデオカード
InnoVision GeForce 6600GT-AGP/128MB(AGP)
ASUSTeK Extreme N6600GT/TD/128M(PCI Express)
AOpen Aeolus 6800-DV128
XIAiPCX800XT-DV256
HDD
Seagate 7200.7(ST380011A)160GB
OS
Windows XP Professional SP2

GeForce 6600GT-AGP 128MBの主なスペック
製品名 GeForce 6600GT-AGP 128MB
メーカー InnoVISION
ビデオチップ NVIDIA GeForce 6600GT
ビデオメモリ 128MB
インターフェイス AGP 8X
エンジンクロック 500MHz
メモリスピード 1000MHz
メモリバス幅 128bit
コネクタ デジタル、アナログ、S出力
ボードサイズ 174(D)×98(H)mm
ヒートシンク高(上/下) 約18mm/0mm
主な付属品 アナログ→デジタル変換アダプタ、ビデオケーブル(S→RCA)
主な付属ソフト WinDVD、WinDVD Creator

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