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Mac OS X Server“Tiger”で、Mac miniの重箱を重ねよう……?

2005年04月15日 21時02分更新

文● 編集部 小林久

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昨日の記事で『Mac OS X バージョン 10.4“Tiger”』(以下Tiger)の概要に関してレポートしたが、2時間の記者発表会のうちお伝えできた内容は実はほんの一部である。

Mac OS X バージョン 10.4“Tiger”

Tigerの目玉が“Spotlight”や“Dashboard”である以上、関心が集まるのは当然だが、情報としては昨年来、折に触れて紹介されてきたため、個人的にはそれほど目新しさを感じなかった(もちろん「いよいよ」という高揚感はあるのだが)。

ところで、昨日の発表会では、実はデスクトップ用のTigerのほかにサーバー用の『Mac OS X Server バージョン 10.4“Tiger”』(以下Tiger Server)のお披露目も行なわれた。昨日IT関連の各ニュースメディアではそれほど強調されていないのだが、このTiger Serverは、もっと注目してもいい製品なのではないか。

まず価格が比較的安い。10クライアント版の価格が5万2000円、クライアント数が無制限のUnlimited クライアント版でも9万8000円というのは、サーバー用OSとしては比較的お手軽な部類に入るだろう。たとえば、『Windows Server 2003』の場合、最も機能の少ないStandard版(10クライアント)でも実売16万8000円前後(アカデミック版でも6万円台後半)する。

Xgridのプレゼンテーション資料

また“Xgrid”という分散コンピューティング環境を標準で搭載している点もおもしろい。“グリッドコンピューティング”という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、これは複数のMacintoshをつないで仮想的に高速なコンピューターを作り、負荷の高い演算処理が行なえるものだ。デスクトップ版のTigerでは、このXgridのクライアント機能が標準で搭載されている。Tiger Serverに搭載されている“Xgrid 1.0”は、最大128のエージェント(クライアントマシンのこと)、1万のジョブ、1ジョブあたり1万タスクの分散処理が可能。ジョブあたり最大2GBのデータ、タスクあたり1GBのデータ、最大10GBの結果データをサポートする。



Mac mini

また、Xgridのタスクは、デスクトップマシンのアイドルタイムなど、デスクトップでごく普通の作業を行なっているユーザーの作業を阻害せず走らせることができるし、社内のネットワークで事務用に使っているマシンを夜中に(大抵の事務員は夜帰宅するので、その間マシンのリソースは無駄になっている)つなげて、3Dレンダリングやシミュレーションなど負荷の高い作業を担当させるといった使い方ができる。127台のMac miniにTigerをインストールして、スーパーコンピューターを作るというのも夢ではないのかもしれない(夢かもしれない)。ちなみにPowerPC G5-2.3GHzをデュアル搭載できる『Xserve G5』を42Uラックに搭載してXgridを作動させた場合、1.5TFlopsの処理能力を持つスーパーコンピューターが実現するというが、あまりピンとこない。

これ以外にも、Tiger Serverには、ウェブログやiChatのサーバーの機能などを搭載する。Tigerと同時に発売される、もうひとつのTigerにも注目だ。



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