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オプト、モバイル広告の効果測定システム『アドプラン モバイル』の記者説明会を開催

2005年03月11日 19時13分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)オプトは11日、東京・赤坂の同社オフィス内会議室にプレス関係者を集め、同社が7日に発表した携帯電話向けの広告効果測定システム『アドプラン モバイル』の記者説明会を開催した。説明会には、モバイル&クロスメディア部 部長の和久井 隆(わくいたかし)氏、システム本部 本部長の坂本 徹(さかもととおる)氏らが出席し、アドプラン モバイルの概要を紹介した。

モバイル&クロスメディア部 部長の和久井 隆氏 システム本部 本部長の坂本 徹氏
モバイル&クロスメディア部 部長の和久井 隆氏システム本部 本部長の坂本 徹氏

アドプラン モバイルは、携帯電話向けサイトに設置したバナー広告について、クリック数/サブミット(主目的)単価などを掲載媒体や出稿期間別に計測し、リアルタイムに効果測定を数値化して示すASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)システム。初期費用12万円と月額10万円の低コストで導入できるのが特徴だという。

“パケットキャプチャ方式”を使った携帯電話での効果測定の説明図
“パケットキャプチャ方式”を使った携帯電話での効果測定の説明図

同社は2000年より、パソコンユーザーが閲覧・視聴するウェブサイト向けに、Cookieによる個人識別を利用した広告効果測定システム『アドプラン』を提供しているが、携帯電話向けサイトではCookieが利用できないため、厳密な効果測定が難しいとされていた。今回、(株)オーリック・システムズが開発したアクセス解析システム『RTmetrics(アールティメトリックス)』による“パケットキャプチャ方式”を採用することで、携帯電話での厳密な広告効果測定が可能になったという。具体的には、広告配信時(クリック前)および広告クリック後のサイト表示時に、アクセスしている携帯電話を特定するパケット(個人情報は含まない)を解析サーバーに送信することで、ユーザーの行動を把握するという。従来のアドプランと同様、クリエイティブ(バナー広告の画像/コンテンツ本体)や配信先別の効果を比較できるほか、キャリアー別(iモード/EZweb/ボーダフォン)の集計も行なえる。

測定結果の画面 レポート集計の画面
測定結果の集計画面レポート集計の画面

同社では、アドプラン モバイル単体での販売のほか、アドプラン/アドプラン モバイルを組み合わせた広告提案や、メディアミックスによる多方面へのマーケティング/広告展開などを提案していきたいとしている。また和久井氏は、「パケットキャプチャ方式をモバイルサイト向けに展開するのは日本初。ほかの広告(効果測定)ではプロキシー型だが、これはプロキシーサーバーを経由させるため、個人情報を抜き出されてしまう恐れもある。個人情報保護の観点からも、今後はパケットキャプチャ方式の需要が高まるのではないか」と同システムの優位性を強調した。

キャリアー別の集計を選択するところ 曜日別のアクセスレポート集計をグラフ化したところ
キャリアー別の集計を選択するところ曜日別のアクセスレポート集計をグラフ化したところ

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