2005年 丸山利雄社長 社員向け年頭訓示(要旨)
『進取の気性で 一段上のステージを目指す』
ユビキタス社会の具現化に向けて、半導体および電子部品はグローバルな市場で新たな用途へと拡大し続けており、中長期的にはさらなる成長が期待されています。
当社はこれまでに、「売上1,000億円で利益の出る体質」へと構造改革を進めてまいりましたが、現在の強さを絶対とせず、「新たな強さ」を生み出すことに絶えず挑戦し続けなければなりません。そこで、新たに2008年度までの中期経営計画の目標を、「IBT(税引前利益)1,000億円の達成」と定めチャレンジします。
この新たな中期経営計画の初年度となる2005年に取り組むべき課題は次のとおりです。
- 構造改革で具体化した業務プロセスの「質」を高めて、未知の領域に挑戦し続けてください。
過去4年間に取り組んできた全社運動“Initiative 21”の活動内容をきちんとレビューして業務プロセスの質を高め、その上で、これまでに得た経験や知恵を全社で共有して資産化し、さらなる飛躍への基礎として確立してください。 - 次に、市場ニーズを喚起する優れた商品をタイムリーに市場投入し、マーケット・シェアのさらなる拡大を目指してください。
技術開発の面では、既存技術を改良するというアプローチから脱却を図り、斬新で全く新しい技術開発に挑戦し、営業面では、未開拓顧客の攻略を加速してマーケット・シェアの拡大に向けての具体的な戦略を策定してください。また、生産部門では、後補充生産方式を戦略的にコントロールして、市場の変化に敏感、かつ、迅速に対応できる仕組みへと進化させてください。さらに企業戦略部門においては、CSR経営の強化やグローバル規模での人事戦略、新たな事業の柱を見出すために新設した特別予算、President Initiative予算を最大限に活用するなど、IBT1,000億円企業にふさわしい企業価値を創造してください。
迎えた2005年は、創立50周年に続く、新たな50周年に向けての幕開けの年です。これまでの50年で培った経験や知恵、技術力をジャンプ台にして、一段上のアドバンテストを社員の皆さんとともに創造しましょう。
以上
(用字用語は原文のまま)