日本電気(株)は20日、1つのヘッドで次世代DVD“HD DVD”、DVD、CDの3種類のディスクに対応したハーフハイトサイズの光ドライブユニットを開発したと発表した。
HD DVDとDVD、CDに対応したドライブユニット |
試作した3規格対応の光ドライブユニットは、3波長互換ピックアップと3世代互換のシステムLSIを搭載し、5インチハーフハイトサイズ(幅146×高さ41.2mm)に小型化するとともに、互換ドライブでの安定動作を図ったのが特徴。
3波長互換ピックアップは、光源に青色/赤色/赤外の3種類のレーザーダイオード(LD)を1つのピックアップに搭載したもので、ディスクの基板厚や波長の違いによる球面収差を、対物レンズの倍率を変化させることで補正するという。また、安定動作のために、HD DVDに対しては、PRLM(Partial Response Maximum Likelihood)を前提とした変復調方式(ETM)と、適応型PRML方式を利用することで、分解能低下に伴う振幅マージン劣化を補償し、DVD/CDに対しては、現行のDVD&CDコンボドライブのLSI技術とファームウェア技術を採用したという。