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NTTドコモ、“iモード”パケット通信やテレビ電話の国際ローミングサービスを開始――対応端末『FOMA N900iG』も発売

2004年12月17日 16時51分更新

文● 編集部 内田泰仁

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(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)とNTTドコモグループ8社は16日、国際ローミングサービス“WORLD WING”および“WORLD WALKER”のサービスを拡充し、すでに117の国と地域で提供中の音声ローミングに加え、パケット通信サービス“iモード”、テレビ電話サービス、ショートメッセージサービス(SMS)の国際ローミングを、25日に開始すると発表した。またこれに合わせて、日本国内での“FOMA”サービスと海外での国際ローミングサービスの両方に対応した第3世代携帯電話『FOMA N900iG』(日本電気(株)製造)を25日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は4万円弱。

国際ローミングの基本的な仕組みパケット通信の国際ローミングの仕組み

今回提供が開始されるローミングサービスは以下の3種類。

“パケット通信(iモード)ローミングサービス ”
NTTドコモと国際ローミング協定を締結した海外通信事業者のGPRS(※1)およびW-CDMAネットワークのサービスエリアにおいて、NTTドコモの“iモード”サービスの利用が可能。iモードサービスに付随するメールサービス“iモードメール”、画像付きメール送受信サービス“iショットメール”、動画付きメール送受信サービス“iモーションメール”、“iモード”公式サイトの閲覧などに対応。送受信可能な文字数、添付可能なファイル容量は、日本国内で“FOMA 900i”シリーズを利用する場合と同等。なお、パソコンなどと接続して行なうパケット通信には現在対応しない。
“テレビ電話(64Kデジタル通信)ローミングサービス”
NTTドコモと国際ローミング協定を締結した海外通信事業者のW-CDMAネットワークのサービスエリアにおいて、日本国内のFOMAユーザー/NTTドコモの国際ローミングサービスを利用中のユーザー同士/相互接続した海外通信事業者のユーザーとのテレビ電話通信が可能。
“SMSローミングサービス”
NTTドコモと国際ローミング協定を締結した海外の通信事業者のGSMおよびW-CDMAネットワークサービスエリアにおいて、日本国内のFOMAユーザーまたはNTTドコモの国際ローミングサービスのユーザー同士のショートメールサービスの利用が可能。現在のところ、海外通信事業者のユーザーとのやり取りはできない。送受信可能文字は日本国内でのショートメールサービスと同じく、全角70文字/半角160文字。

※1 GSMネットワーク上で利用されるパケット通信ネットワーク

国際ローミングサービスにおけるパケット通信料国際ローミングサービスにおけるテレビ電話通信料とSMS利用料
国際ローミングサービスのサービスエリア

各ローミングサービスのサービス地域は、“パケット通信(iモード)ローミングサービス ”が26の国と地域(アメリカ/ハワイ/米領バージン諸島/オーストラリア/イギリス/フランス/モナコ/イタリア/サンマリノ/バチカン/ギリシャ/ドイツ/オランダ/スペイン/カナリア諸島/スイス/オーストリア/トルコ/香港/台湾/シンガポール/タイ/フィリピン/マカオ/バミューダ諸島/プエルトリコ)、“テレビ電話(64Kデジタル通信)ローミングサービス”が香港およびイギリスの2ヵ国/地域、“SMSローミングサービス”が115の国と地域(韓国/グァムを除く音声ローミングサービス提供地域)。NTTドコモによると、サービスエリアは今後も拡大の予定だとしている。

海外で“iモード”サービスを利用する際は、メールアドレスは日本国内と同じものが利用可能。iモード公式サイトのメニューは、海外専用のものを利用することとなり、情報サービスやゲームなど、約2100サイトのサービスが利用できるという。なお、国内と海外とでメニュー体系を切り分けた理由については、著作権上の問題で、国内のiモードコンテンツを海外でそのまま利用できないためとしている。



海外渡航時の端末レンタルサービスの概要

今回発表されたサービスに対応する端末は、この日発表された『FOMA N900iG』(3サービスとも対応)、米モトローラ社の『A835』(テレビ電話(64Kデジタル通信)およびSMSローミングサービスに対応)、および『V66』(SMSローミングサービスのみ対応)の3製品。該当しないNTTドコモの携帯電話端末を利用中のユーザーが国際ローミングサービスを利用する場合には、同社による端末レンタルサービスを利用することが可能。



『FOMA N900iG』

同日に開発が発表された『FOMA N900iG』は、既存製品の『FOMA N900iS』の機能をベースに、国際ローミングサービスへの対応を図った製品。W-CDMA/GSM/GPRSの各ネットワークに対応し、国内/海外において、音声通話のほか、iモードサイトおよびウェブサイトのブラウズ/iモードメール送受信/ショートメールの送受信/テレビ電話が利用できる。

利用ネットワークの切り替えに関する説明“国際ダイヤリングアシスト機能”の概要

基本となる機能は『FOMA N900iS』のものに加え、国際ローミング向けの追加機能として、

  • W-CDMAネットワークとGSMネットワークを自動的に検索し、最適なネットワーク方式に自動切換えするネットワーク設定を“自動モード”(手動で切り替えることも可能)
  • 電話帳からの通話発信の際、ローミング中かどうかを自動的に判断して、あらかじめ設定しておいた国番号をつけて国際通話発信を行なう“国際ダイヤリングアシスト機能”

の2つを装備する。

キーボードのアップ。タスク切り替えを行なう“マルチ”キーを長押しすると、W-CDMA/GSMの切り替え設定画面が表示される

メインディスプレーは2.2インチ全透過TFT液晶パネル(240×320ドット/6万5536色表示)、サブディスプレーは1.0インチ半透過液晶パネル(120×90ドット/6万5536色表示)、内蔵カメラは、外側が有効画素数124万/記録画素数123万の“νMaicovicon”イメージセンサー、内側が有効/記録画素数10万のCOMSセンサー。

サイズは幅約50×奥行き29×高さ103mm(折りたたみ時)、重さは約132g。バッテリー駆動時間は、W-CDMAネットワーク使用時では、連続音声通話時間が約105分、テレビ電話通話時間が約70分、連続待受時間が静止時約150時間/移動時約110時間。GSMネットワーク使用時は、音声通話時間が約120分、連続待受時間が約110時間。外部メモリーはminiSDカードを使用する。本体カラーは“オーシャンブルー”の1色のみ。販売は、全国のNTTドコモ製品取扱店で行なわれる。



NTTドコモの国際推進部国際ローミング担当部長、樋渡義晴氏

同日に開催された記者発表会で、サービスの概要を説明したNTTドコモの国際推進部国際ローミング担当部長の樋渡義晴氏によると、本サービスおよび端末のターゲットユーザーについて、「(年間)1600万人いる海外渡航者のうちの15%程度を占めるビジネスユーザーを狙っていきたい」としている。

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