三洋電機テクノクリーン(株)は22日、コインランドリーの機器をインターネット経由でメインサーバーに接続し、コインランドリーのオーナーや利用者とのネットワーク化を図る“ITランドリーシステム”を発売すると発表した。周辺機器とネットワーク機器向けウェブサービスをセットにして2005年1月11日に発売する。
“ITランドリーシステム”のシステム構成 |
“ITランドリーシステム”は、無人店舗の多いコインランドリーのオーナーが、パソコンや携帯電話を利用して、インターネット経由で店舗内の機器の遠隔操作を行なったり、売り上げ情報などの情報を取得したりするためのシステム。コインランドリーの利用者に、機器の空き情報検索機能を提供したり、機器の運転終了時に“お知らせメール”を送信したりできるほか、保有ポイント値やキャンペーン情報などを通知することも可能。ICチップ搭載のプリペイドカードシステムに対応したICカード用接続キットを利用すれば、会員化や顧客管理、顧客ごとの利用状況分析も行なえるという。
“ITランドリーシステム”のハードウェアは、店舗ごとに1台必要となるデータコントローラー『DCS-210DTC』と、機器ごとに必要なICカード用IT接続キット『DCS-230IF1~3』またはICカード非対応の通信インターフェースキット『DCS-220IF1~5』で構成される。『DCS-210DTC』には32台まで機器を接続できる。同社製のランドリー機器(コイン式全自動洗濯機/ガス乾燥機)には後付けも可能。価格は、『DCS-210DTC』が18万9000円、『DCS-230IF1~3』が1万500円~3万9900円、『DCS-220IF1~5』が1万7850円~4万7250円。ウェブサービスは、1店舗あたり、ADSL回線対応が月額4000円、光ファイバー回線対応が月額5000円。なお、東日本電信電話(株)または西日本電信電話(株)とのフレッツサービスの契約が別途必要となる。
対応機器。左がコイン式全自動洗濯機、右がコイン式ガス乾燥機 |
同社では、2005年1月にコインランドリーの利用促進とPRを目的としたコインランドリー情報サイト“coin-Laundry”を開設する予定。