このページの本文へ

ザ・インクテック、布地にインクジェットプリントするためのコーティング剤の販売を開始

2004年10月21日 20時55分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ザ・インクテック(株)は21日、布地や人工皮革にインクジェットプリンターでプリントするためのコーティング剤の販売を開始すると発表した。同製品は、技術開発ベンチャー企業の(株)デンエンチョウフ・ロマンが開発したもので、インクテックは技術供与を受け、量産と販売を行なう。契約は非独占契約となっているが、現時点で同コーティング剤を製品化するのはインクテックのみで、類似の製品は国内外にないとしている。

サンプル1 サンプル2
サンプル1サンプル2
インクジェットプリンターによるプリントサンプル

同製品は、布地や人工皮革にコーティングすることで、顔料インクを利用する業務用インクジェットプリンターでプリントできるのが特徴。シルクなどの手触りの柔らかい布地や薄手の布地でも風合いを損なわないうえ、耐候性が高く、太陽光や降雨でも色落ちや色あせしにくいという。安全性については各種法令(労働安全衛生法、化審法、毒物及び劇物取締法)に適合しており、印刷後の選択堅牢性もJIS規格(JIS-L-0844の4級以上)を満たしているとしている。さらに、染色の難しい生分解性樹脂(ポリ乳酸)を材料にした繊維にもプリントできるという。

主な用途は、Tシャツやネクタイなどの衣類、傘などの日用品といった、小ロットのオンデマンドプリント。11月上旬に量産を開始し、繊維メーカーや生地加工会社、染色会社など、繊維業界向けに販売する。同社では初年度約1億円の売り上げを見込んでおり、3年以内に約10億円の売り上げが目標。同製品を使用したインクジェットプリンター対応の布地は、3年以内に500億円程度の市場規模になると見込んでいるという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン