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モバイルコンテンツ開発者向けカンファレンス“mobidec 2004”開幕――生活インフラとしての携帯電話を目指すNTTドコモ

2004年08月26日 22時01分更新

文● 編集部 内田泰仁

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Led Zeppelinの名曲“Moby Dick”とともに開幕した“mobidec 2004”。今年で4回目の開催となる
モバイルを利用したビジネスや業務システムを検討しているビジネスユーザーや開発者に向けたカンファレンス“MCF モバイル コンファレンス 2004(mobidec 2004)”が、東京・表参道の青山ダイヤモンドホールで26日に開幕した。主催はモバイル関連企業による業界団体“モバイル・コンテンツ・フォーラム”(以下MCF)と(株)翔泳社。27日までの2日間にわたり、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)、KDDI(株)、ノキア・ジャパン(株)などをはじめとする携帯電話ビジネス/技術分野の各社が、電子マネーサービスを通じたリアル・エコノミーと通信ネットワークの融合、モバイル環境のセキュリティー、最新のコンテンツやアプリケーションの技術/戦略などをテーマに講演を行なう。



MCF事務局長、岸原孝昌氏

開幕の挨拶を行なったMCF事務局長の岸原孝昌氏は、4回目の開催となる今回のカンファレンスについて「モバイルビジネスの幅が広がったこともあり、プログラムの作成が大変になった」と、モバイルビジネス市場の成長と同カンファレンスの発展を紹介。一般的にはモバイルビジネスの急成長は沈静化・鈍化してきていと見られているというが、「異業種との(ビジネスの)関係は以前よりも多くなっている」として、「(同カンファレンスを通じて)モバイルビジネス業界の横の連携を強化していきたい」と述べた。

NTTドコモ・プロダクト&サービス本部コンテンツ&カスタマ部コンテンツ担当部長、山口善輝氏

続いて行なわれた同カンファレンス最初のセミナーでは、NTTドコモのプロダクト&サービス本部コンテンツ&カスタマ部コンテンツ担当部長の山口善輝氏が、7月10日にサービスを開始した“iモード FeliCa”について、サービス開始の背景や技術要素、今後の展開などについて説明した。

同氏によると、1994年の携帯電話の“買い上げ制度”がスタートしてから1998年までを携帯電話普及の第1期とし、この間は音声通話需要の爆発が急速な普及を支え、通信インフラとしての携帯電話が成長を遂げたという。また、1998年のiモードサービス開始と携帯電話のマルチメディア化により、以降2003年までの期間を普及の第2期とし、ITインフラとしての携帯電話が確立した時期だとしている。

NTTドコモは携帯電話の成長は今後、“生活インフラ”に向かっていくとしているiモードサービスの今後の方向性

これら2回の成長期を経て、NTTドコモグループの携帯電話契約数は約4500万に達し、そのうち約4200万契約がiモードサービスを利用しているという。しかし、今後は契約数の伸びやiモードサービス利用者の増加は鈍化する傾向にあるとしているが、山口氏は、第3の成長期として携帯電話を生活インフラの一部の“生活ツール化”していくことで、携帯電話を頻繁に利用している既存ユーザーを中心に、より高いサービスの価値を提供していくとしている。

生活ツールとして携帯電話を発展していくための重要要素として山口氏は“外部との連携”を強調している。携帯電話に生活に欠かせないもしくは便利な機能を集約し、携帯電話の持つ機能/インターフェースを通じて情報のやり取りやサービスの提供などといった外部との連動を図り、「“ドコモの携帯が(便利だから)手放せない”というようにユーザーを囲い込んでいく」戦略を展開していくとした。そして、この外部との連携を図るための機能/インターフェースが、赤外線通信やQRコード、そして新サービスのiモード FeliCaだという。

iモード FeliCaのベースとなる“FeliCa”技術の特徴FeliCaの基本的な仕組みiモード FeliCaのメリット

FeliCa技術の国内普及状況。FeliCa対応ICカードは日本国内累計で2600万枚発行されており、中でもJR東日本の“Suica”は現在450万枚(スライド中の数字は2月のデータ)を超える広がりを見せているという
iモード FeliCaのメリットとしては、ICカードタイプのサービスでは実現が難しい、カード内の情報の“簡単な”閲覧やネットワークサービスとの連携などが挙げられており、iアプリとの連動により多彩なサービスの提供が可能だとしている。また、7月10日のiモード FeliCaのサービス開始時、サービスに対応した店舗は約9000店舗だというが、今後はサービスの拡大に向け、リーダー/ライターの設置に向けた資金面での援助も積極的に行ない、iモード FeliCa対応端末のラインナップも充実させ、1000万台を目標に販売を行なっていくという。

また、今後登場予定の注目のサービスのひとつとして、iモード FeliCaと同規格の非接触型ICカード“Suica”を展開する東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)のケースが紹介された。これによると、JR東日本のiモード FeliCa対応サービスは、“モバイルSuica”という名称で2005年秋をめどに基本機能をスタートする予定で、将来的には新幹線の乗車や座席予約などにも対応していくという。



iモード FeliCa対応端末の最新機種『F900iC』の紹介スライド。同社では今後、F900iCに搭載されているiモード FeliCa関連のセキュリティー機能を他機種にも展開し、セキュリティー面の強化を進めるという

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