(株)インターネットイニシアティブは11日、NTT東日本/西日本が提供する定額制のフレッツ・サービスとIIJのインターネット接続サービスを利用する場合に、アクセス回線の契約/提供から24時間365日の問い合わせ窓口までをワンストップで提供するサービス“IIJ回線マネージメント/Fサービス”を23日に開始すると発表した。
フレッツ・サービスをアクセス回線としてインターネット接続サービスを利用する場合、これまでは通信事業者とISPに別個に利用契約したり、工事の手配を行なったりしなければならないだけでなく、障害発生時の問い合わせ窓口が複数にわたるため、インターネットVPNを利用してWANを構築している多拠点展開型の企業などでは、ネットワーク構築や運用に負荷がかかっていたという。
“IIJ回線マネージメント/Fサービス”では、アクセス回線の契約から障害発生時の問い合わせ窓口まで一括してサポートするのが特徴。新規契約の場合、インターネット接続とフレッツ・サービスの契約が一度の手続きで行なえ、インターネット接続料金と回線料金もIIJからの一括請求となる。すでにフレッツ・サービスを契約している場合にIIJ名義に変更することも可能。また、フレッツ・サービスの障害に対する問い合わせ窓口として“IIJ回線障害受付センター”を設置し、回線保守の作業などもIIJがNTT東日本/西日本に依頼する。同センターはIIJの関連会社の(株)ネットケアが運営する。
料金は、回線名義と回線手配をIIJが行なう“タイプA”の場合、回線がフレッツ・ADSLでは、初期費用が2万5800円、月額費用が8100円、Bフレッツ(ベーシック)では、初期費用が3万7900円、月額費用が1万3400円。ユーザー名義で回線手配をIIJが行なう“タイプB”では、回線種別にかかわらず、初期費用が1万円、月額費用が2300円。ユーザー名義で回線手配もユーザーが行なう“タイプC”は、初期費用が5000円、月額費用が2300円となる。そのほか、インターネット接続サービスとして“IIJ FiberAccess/Fサービス”や“IIJ DSL/Fサービス”などの契約が必要。
同社では今後、フレッツ・サービスの障害やメンテナンス情報もIIJから通知するなど、運用情報の追加なども行なう予定という。