対応する携帯電話には一部制限が
今回、遠隔操作に利用した携帯電話はFOMA『F900i』。テレビ電話対応であればなんでもよいわけではなく、テレビ電話での操作時にDTMF(ピッ、ポッ、パッのトーン信号)信号の送出がやりやすいかどうかが“カギ”となる。
推奨機器としてF900i、N900i、P900i、SH900i、F2102V、N2102V、機能制限機種としてP2102V、P2101V、D2101V、T2101V、SH2101Vが挙げられているが、P2102Vを試したところ、DTMFの送出操作が1回送出するごとにメニューで呼び出すなど非常に煩雑で、お世辞にも使いやすいとは言えなかった。
なお、動作保証外だが、FOMA以外にボーダフォンのTVコールからも接続できた。
一般向けの製品に期待が持てる
今回試用した製品はモニターとして用意されたものと同等のもの。上記で述べたように粗削りな印象は否めない。設定は事実上接続したテレビを使って行なう。パソコン接続での設定は上級者向けで、さらに難解なコマンドのみといった具合だ。これがウィザード形式でパソコンから接続できれば、非常に利用しやすいものとなるだろう。
ただ、外部接続ポートを装備したことで、ユーザーのスキル次第では手持ちのさまざまな機器と接続できる可能性が用意されているわけで、応用範囲がぐんと広がった面白い製品であることも事実。1000名がモニター利用する中で、興味深い活用法が提案されているかもしれない。
実際に誰でも買える製品となるまでは、まだまだ使い勝手の改良やユーザーインターフェースの改善が必要という印象だが、早くもう一歩完成度の高いFOMA対応ビジュアルコントローラーを試してみたいものだ。
