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三菱電機、同社初のDVDビデオレコーダー“楽レコ”シリーズ5製品などを発表

2004年03月10日 21時01分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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三菱電機(株)は10日、東京・丸の内の東京會舘に記者やアナリストを集めて、同社のデジタルAV機器事業への取り組みや“デジタルメディア事業推進統括”の設立、およびHDD&DVDレコーダーをはじめとしたDVDビデオレコーダー“楽レコ(らくれこ)”シリーズ5製品とDVDプレーヤー2製品を発表した。新製品の価格はすべてオープンプライスで、発売時期と編集部による予想実売価格は以下のとおり。

“楽レコ”シリーズ

HDD&DVDレコーダー『DVR-HE700』
DVD-R/RWドライブ&HDD 250GB搭載/5月21日発売/13万円前後
HDD&DVDレコーダー『DVR-HE600』
DVD-R/RWドライブ&HDD 160GB搭載/5月21日発売/10万円前後
HDD&DVDレコーダー『DVR-HE500』
DVD-R/RWドライブ&HDD 80GB搭載/5月21日発売/8万円前後
ビデオデッキ&DVDレコーダー『DVR-S300』
DVD-R/RWドライブ搭載(HDDなし)/6月21日発売/6万円前後
DVDレコーダー『DVR-T100』
DVD-R/RWドライブ搭載(HDDなし)/5月21日発売/5万円前後

DVDプレーヤー

ビデオデッキ&DVDプレーヤー『DJ-VJ130』
4月26日発売/2万5000円前後
DVDプレーヤー『DJ-P230』
3月26日発売/1万3000円前後
執行役副社長 リビング・デジタルメディア事業本部長の大草文夫氏ら
執行役副社長 リビング・デジタルメディア事業本部長の大草文夫氏(左)と、リビング・デジタルメディア事業本部 デジタルメディア事業統括本部長の古賀良男氏(右)

発表会には、執行役副社長 リビング・デジタルメディア事業本部長の大草文夫氏、リビング・デジタルメディア事業本部 デジタルメディア事業統括本部長の古賀良男氏らが出席し、事業や開発の背景について説明した。

他事業との横断的な協調体制により
デジタルAV機器での巻き返しを図る

最初に大草氏が同社全体の事業概要やデジタルメディア事業の重要性について、「米国でトップグループに位置するプロジェクションTVや、今後米国が先行して市場の伸びが期待できる家電ネットワークの統一規格“HAVi(ハヴィ)”に対して、DVDレコーダーの分野では出遅れていた。今年は(ギリシア・アテネの)オリンピックイヤーでAV機器の需要が見込まれる年でもあり、DVDビデオレコーダーに打って出るのにいい時期だと判断した。もともと三菱には(アナログAV機器、ビデオデッキなどで蓄積した)映像機器に関する技術力があり、船井電機(株)との協業で香港に設立した合弁会社DIGITEC社の生産力・資材調達力を生かしてデジタルAV機器の分野で巻き返しを図りたい」「今年のオリンピックシーズンには、ホームシアター向けの大型TV(液晶TV/PDP/リアプロジェクターなど)も投入する予定だ」と話し、デジタルAV市場にかける意気込みをアピールした。

HDD&DVDレコーダー『DVR-HE700』
HDD&DVDレコーダー『DVR-HE700』

“楽レコ DVR-HE”シリーズ3製品は、高画質化機能やVBR(可変ビットレート)対応MPEG-2エンコーダーを搭載した同社初のHDD&DVDビデオレコーダー。電源投入から約1.5秒で録画開始する“1.5秒高速録画スタート機能”で、うっかり録画予約を忘れた場合でも、録り逃す時間を最小限にできるという。高画質化機能としては、前後のフレームから輝度/色差情報をより正確に判断する“3D Y/C分離”、前後のフレームを参照してノイズを除去する“3Dデジタルノイズリダクション”、画像の揺れ(ジッター)やゆがみを補正する“TBC(タイムベースコレクター)”、および高圧縮のMPEG-2映像に特有の“ブロックノイズ”を低減する“ブロックノイズリダクション”を搭載。MPEG-2エンコーダーは、三菱電機と(株)日立製作所の半導体部門が合併して設立した(株)ルネサス テクノロジのチップを採用する。

『DVR-HE600』 『DVR-HE500』
『DVR-HE600』『DVR-HE500』

記録メディアは内蔵HDD(250GB/160GB/80GB)とDVD-R/RWで、DVD-Video形式のほか、DVD-RWには映像の追記/削除が可能なDVD-VR形式での記録が可能。さらに、DVD-VR形式で記録したDVD-RAMメディアの読み込みにも対応する(カートリッジから取り出したメディアのみ)。記録画質モードはXP(高画質)/SP(標準)/LP(長時間)/EP(超長時間)の4タイプで、DVDメディア1枚への記録時間はXPが約1時間、SPは約2時間、LPは約4時間、EPは約6時間となる(各モードでのビットレートは未公表)。

番組の予約録画は、米ジェムスター社が開発した電子番組表(EPG)“Gガイド”を利用し、EPGの情報は(株)東京放送(TBS)系列の放送電波を通じて無料配信される。EPGの画面は、左上に現在放送中のTV番組(左下はスポンサーのCM枠)、右2/3程度に3チャンネル分の番組一覧と番組内容や出演者の詳細情報を1画面に表示させるなど、独自の工夫が施されている。

電子番組表(EPG)“Gガイド”の画面 “バーチャルライブラリー”の画面
独自開発のインターフェースで、新聞のラテ欄のような使いやすさ/見やすさを実現したという電子番組表(EPG)“Gガイド”の画面“バーチャルライブラリー”の画面

HDDおよびDVDに録画した番組のタイトルおよび詳細情報は、本体の“バーチャルライブラリー”に自動登録され、後からタイトルや出演者名の一部文字から目的の番組を検索可能。なお、DVDは書き出すたびにバーチャルライブラリー側に通し番号を記録するため、DVDを入れ替えなくても番組の検索が可能で、目的のメディアも見つけやすいという。

バーチャルライブラリーの検索画面 編集画面
バーチャルライブラリーの検索画面。Noの欄に“HDD”をあるのはHDD内、“001”は1枚目に書き出したDVDメディアにある番組であることを示す編集画面。開始/終了点をフレーム単位で指定して簡易トリミング編集が可能

編集機能は、フレーム単位で開始(イン)/終了(アウト)点を指定して再生する順番をリストアップする“プレイリスト方式”を採用。また、高画質モードでHDDに記録したデータをDVD-R/RWメディアに書き出す際に画質モードを変換して容量を節約することもできる。

内蔵するTVチューナーは、最上位モデル『DVR-HE700』が地上アナログ放送(VHF/UHF)、CATV、BSアナログ放送、下位2モデル『DVR-HE600』『同-HE500』は地上アナログ放送とCATV。入出力端子は共通で、入力がSビデオ/コンポジット映像とステレオ音声を前面に1系統、背面に2系統。出力はプログレッシブ表示対応のD2端子と2系統のSビデオ/コンポジット、音声(ステレオアナログおよび光デジタル)を備える。パソコンやインターネットに接続するためのインターフェースは備えていない。

本体サイズと重量は、幅425×奥行き330×高さ72mm/約5.6kg(下位2モデルは約5.5kg)。消費電力はHE700が約31W(待機時は約2.7W)、HE600は約28W、HE500は約27W(どちらも待機時は約2.4W)。

ビデオデッキ&DVDレコーダー『DVR-S300』 DVDレコーダー『DVR-T100』
ビデオデッキ&DVDレコーダー『DVR-S300』DVDレコーダー『DVR-T100』

HDDを内蔵しない“楽レコ”『DVR-S300』『DVR-T100』は、S300がVHS(S-VHS簡易再生機能付き)のビデオデッキとDVD-R/RWドライブのコンボタイプ、T100はDVD-R/RWドライブ単独のビデオレコーダー。プログレッシブ出力に対応し、予約録画は米ジェムスター社のGコードで行なう(1年先までで、合計8番組)。

DVD記録時の画質モードとして、XP/SP/LP/EPのほかに“8時間モード”(1枚のDVDに約8時間記録可能)と“10時間モード”(同10時間記録可能)を追加。なお、DVD-RAMメディアの読み込みには非対応。

内蔵するTVチューナーは地上アナログ放送(VHF/UHF)とCATV。入出力端子は、入力がSビデオ/コンポジット映像とステレオ音声を前面に1系統、背面に2系統。出力はD2端子とSビデオ/コンポジット、音声(ステレオアナログおよび光デジタル)を備える。パソコンやインターネットに接続するためのインターフェースは備えていない。

本体サイズと重量は、S300が幅435×奥行き264.9×高さ99.5mm/約4.3kg、T100は幅435×奥行き297×高さ66mm/約2.7kg。消費電力はS300が約32W(待機時は約3.6W)、T100は約21W(待機時は約3.0W)。

ビデオデッキ&DVDプレーヤー『DJ-VJ130』 DVDプレーヤー『DJ-P230』
ビデオデッキ&DVDプレーヤー『DJ-VJ130』DVDプレーヤー『DJ-P230』

同時発表された『DJ-VJ130』『DJ-P230』は、VJ130がS-VHS簡易再生機能付きVHSビデオデッキとのコンボタイプ、P230は単独のプログレッシブ出力対応DVDプレーヤー。DVD-RAMの読み込みには対応しないが、DVD-VR形式で記録したDVD-RWメディア(およびDVD-Video形式で記録したDVD-R/RWメディア)の再生が可能。

本体サイズと重量は、VJ130が幅435×奥行き233×高さ93mm/約2.7kg、P230は幅435×奥行き211×高さ51mm/約1.3kg。消費電力はVJ130が約18W(待機時は約3.3W)、P230は約10W(待機時は約0.8W)。

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