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日本IBM、基幹システム向けIAサーバー『IBM eServer xSeries 365』など2機種を発売

2004年01月22日 00時00分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は22日、基幹システム向けのIAサーバーとして、従来モデルより約32%低価格に設定した『IBM eServer xSeries 365』と、最大16CPUを搭載できる64bitの最上位モデル『IBM eServer xSeries 455』を発表した。2月6日から順次出荷を開始する。併せて、従来機種『IBM eServer xSeries 255』の5モデルを最大で約14%値下げする。

『IBM eServer xSeries 365』と『IBM eServer xSeries 455』は、同社のメインフレーム技術を基にした“EXA(エンタープライズ X-アーキテクチャー)”を採用したIAサーバー。メモリーの信頼性を高める“メモリー・ミラーリング”や、ビット単位のメモリー障害を回避する“メモリーProteXion(プロテクション)”の機能を搭載することで基幹業務に利用できるように信頼性を向上させたのが特徴。

『IBM eServer xSeries 365』
『IBM eServer xSeries 365』

『IBM eServer xSeries 365』は、32bitのXeon MPを搭載した『IBM eServer xSeries 360』の後継機種。銅配線やSOIを採用したチップセット『IBM XA-32』を搭載しており、CPUやメモリー、I/Oポートをノード単位で追加できる“XpandOnDemand”に対応。同社の“オートノミック(自律型)・コンピューティング”のコンセプトにより、複数ビットのエラーを自動修正する“Chipkill”機能や、故障個所を上部カバーを閉じた状態で確認できる“Light-Path”機能、事前障害予知機能(PFA)などの可用性/信頼性を向上させる機能を搭載している。CPUは最大4個(2.0GHz/2.80GHz)を搭載でき、メインメモリーは2GBを標準搭載する(ECC付き、1RXで最大16GB、3RXで最大32GB)。HDDインターフェースはUltra320 SCSIで、HDDを880.0GBまで搭載できる。インターフェースは、USB×3、外部SCSI、リモートI/O、10/100/1000BASE-Tを装備し、拡張用スロットはPCI-X(64bit)×5を搭載する。リモート管理アダプターも搭載している。本体サイズは幅442.0×奥行き701.0×高さ133.4mm(3U)、重量は最小構成で28.6kg(最大構成で37.6kg)。“IBMダイレクト”での価格は120万円から。

『IBM eServer xSeries 455』
『IBM eServer xSeries 455』

『IBM eServer xSeries 455』は、Itanium2-1.5GHz(6MB L3)/1.4GHz(4MB L3)/1.3GHz(3MB L3)を搭載し、4CPUずつボックス単位で最大16CPUまでオンデマンドで拡張できるのが特徴。チップセットは64bitに対応した『IBM XA-64』を採用し、64MBの“XceL4システム・アクセラレーター・キャッシュ”を搭載したことでシステム全体のパフォーマンスを向上させたという。xSeries 365と同じメモリー保護機能を搭載し、メモリーは1GBまたは2GBを標準搭載する。HDDインターフェースはUltra320 SCSIで、HDDを最大293.6GB搭載可能。インターフェースは10/100/1000BASE-T×2、リモートI/O、USB 1.1×3、外部SCSIなどを搭載する。リモート管理アダプターも標準装備する。拡張用スロットはPCI-X×6。本体サイズは幅440×奥行き713×高さ175mm、重量は39.9kg(最小構成)。サポートOSは、Windows Server 2003, Enterprise Edition 64ビット・エディション、Red Hat Enterprise Linux AS 2.1 for the Itanium2 Processor、Turbolinux Enterprise Server 8 for Intel Itanium Processor Family powerd by UnitedLinux、SuSE Linux Enterprise Server 8 for Itanium 2 Processor Familyなど。“IBMダイレクト”での価格は338万円から。Windows Server 2003, Enterprise Editionを同梱したパッケージも用意する。

併せて“xSeries カストマイゼーション・サービス”の提供を開始する。これは、ユーザー個別の構成を出荷時にセットアップし、ファームウェアのアップグレードなどを行なった後、テスト・プログラムで稼動を確認したうえで届けるサービス。内蔵オプションの組み込み、RAID構成や区画の設定、各種パーツのセットアップなどの場合、料金は1万3000円から。

『IBM eServer xSeries 255』の価格改定は、エントリーモデルの『IBM eServer xSeries 255 モデル71X』が140万円から120万円(約14%)などとなる。同日付けで改定を実施する。

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