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Endeavor NT7000Pro

Endeavor NT7000Pro

2003年12月20日 14時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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文句のない基本スペック

 基本システムは、インテル Pentium M プロセッサをベースとするプラットフォームで、チップセットはDDR333 SDRAM対応のIntel 855PM。ビデオチップにはATI MOBILITY RADEON 9600(ビデオメモリ64MB)を搭載しており、「FINAL FANTASY XI」などの3Dゲームも快適にプレイできるだけのポテンシャルを持つ。Pentium M-1.7GHz、メモリ512MB、HDD 80GBという評価機の構成で「FINAL FANTASY Official Benchmark 2」を動作させてみたところ、低解像度モードで4800前後、高解像度モードでも3300前後と、並みのデスクトップPCを軽く凌駕するスコアが得られた。これだけのスコアを出せるパソコンであれば、「FINAL FANTASY XI」を快適にプレイすることが可能。3Dゲームにノートパソコンは不向き、というのはもはや過去の考え方といってもいいかもしれない。

オプションとして外付けタイプのTVチューナーユニットも用意。本体のスペックそのものが高く、テレビ視聴に適した大型の液晶を搭載したNT7500 Proは、テレビ/ビデオ機能を使うのにもってこいのノートと言っていいだろう。
 今回の評価機では光学ドライブにはDVD+RW/+Rドライブを搭載していたが、BTOではこのほかにCD-RW&DVD-ROMコンボドライブやCD-ROMドライブも選択可能。ドライブベイは着脱式で、オプションとして用意されるセカンドバッテリやセカンドHDDアダプタを内蔵することも可能だ(ホットスワップには非対応)。最近流行のテレビ/ビデオ機能こそ内蔵しないものの、オプションとしてUSB接続のTVチューナーユニットも用意されている(オプション価格2万5000円)。このTVチューナーユニットには、TV視聴/録画ソフトとして同社オリジナルの「Symphovision」が添付される。なお、12月22日17時までは、“TVチューナユニット発売記念キャンペーン”として、5000円オフの2万円で提供される。期間限定なので、購入を考えている人はぜひこの機会を利用したい。



ワンランク上の快適さを提供するWSXGA+液晶
入力環境の完成度も高い

1680×1050ドットという非常に広い画面解像度は、複数のアプリケーションを同時に使う場合に威力を発揮する。また、アスペクト比16:9の映画などの映像を見るのにも最適だ。
 液晶のWSXGA+(1680×1050ドット)という高解像度液晶の搭載もみどころだ。作業領域は現在のノートパソコンで標準的な解像度であるXGA(1024×768ドット)よりも2.24倍広く、まるでXGAの液晶を2画面並べているような感覚で利用できる。表計算ソフトなどで大きなワークシートを編集するなどといった用途はもちろん、ウェブブラウザーやテレビ画面を常時サイドで開きながら作業するなどといったことも容易で、映画などのように16:9のアスペクト比をもつDVD-Videoタイトルもより迫力ある大画面で楽しめる。なお、15インチSXGA(1280×1024ドット)モデルも用意される(価格はマイナス3000円)ので、ワイド液晶に抵抗がある方はこちらを検討するとよいだろう。



内側2面にも外側と同様の塗装を採用。シルバーの電源ボタン周囲が青色LEDによるパワーランプになっているのはNT300などと同様。ピッチ19mm/ストローク3mmを確保するキーボードはたわみがほとんどなく、タイプ感も良好だ。
 入力環境も快適だ。ピッチ19mm/ストローク3mmのキーボードは、カーソルキー周りの処理が少々余裕がないものの、配列に大きなクセもなく、EnterキーやBackSapceキーなど使用頻度の高いキーも大きく確保されている。キーボードユニットがしっかり固定され、強めにタイプしてもたわみが感じられないのは好印象だ。ゆったりと広く確保されたパームレストは剛性が高く、キー入力の感触は全体的に非常により。


 注目の価格はWindows XP Home Edition搭載の最小構成で14万8000円、性能をほぼ最速まで強化した評価機の構成でも24万8000円ときわめてリーズナブルになっている。また、スクウェア・エニックスのオンラインRPG「FINAL FANTASY XI」を快適にプレイできるカスタマイズを施したモデルとして、「NT7000Pro FAINAL FANTASY XI動作認定モデル」も用意される。こちらの最小スペックは、CPUがPentium M-1.40GHz、メモリーが512MB、HDDが60GB、光ドライブがCD-RW&DVD-ROMコンボドライブ、液晶ディスプレーが15.4インチWSXGA+液晶、OSがWindows XP Home Editionで、価格は17万2000円となる。

 現在のところコストパフォーマンスの高さでは並ぶものが見当たらない。ハイスペックなノートパソコンの購入を考えているならぜひ検討対象に加えるべき存在だろう。


SPEC
製品名 Endeavor NT7000Pro
CPU Pentium M-1.40/1.50/1.60/1.70GHz から選択
チップセット Intel 855PM
メモリ DDR SDRAM(PC2700)256~1024MB
液晶/解像度 15.4インチワイド・1680×1050ドット/15インチ・1400×1050ドットのいずれかを選択
グラフィックス ATI MOBILITY RADEON 9600
HDD 40/60/80GBから選択
FDD
光学ドライブ DVD+RW/+Rドライブ、CD-RW&DVD-ROMコンボドライブまたはCD-ROMドライブから選択
スロット PCカード(TypeII×1またはTypeI×1)、3in1(SDメモリーカード/メモリースティック/MMC)
通信 10/100/1000BASE-T(IEEE802.11b/g対応の無線LANもBTOにより追加可能)
I/O USB 2.0×4、IEEE1394(4ピン)、S-Vdeo、アナログRGB、パラレル、ヘッドフォン、マイク
バッテリ駆動時間 5.5時間
サイズ(W×D×H) 354×273×44mm(最薄部38mm)
重量 約3kg
OS Windows XP Home Edition、Windows XP Professional、Windows 2000から選択

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