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【Inter BEE 2003 Vol.3】KDDI研究所、MPEG動画へ直接透かしを挿入・検出可能な開発キットをデモ

2003年11月21日 18時41分更新

文● 編集部 小板謙次

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電子透かし入れた動画をデモ
電子透かしの仕組み

(株)KDDI研究所は、MPEG圧縮(MPEG-4/MPEG-2)非圧縮の動画に対して電子透かしを挿入し、検出可能な電子透かしソフトウェア開発キット『MPmark II』のデモを行なっていた。非圧縮の動画に電子透かしを挿入してMPEG圧縮することはもちろん、すでに圧縮してある動画に対しても電子透かしを挿入することが可能。「すでにMPEGで圧縮してあるコンテンツをいっぱい持っているコンテンツプロバイダーが新たに透かしを入れようとする場合、MPEG動画をいったん復号して画像に戻ししてから透かしを入れ、また圧縮してました。我々の場合はMPEG動画を復号せずに透かしを入れられます。ですから処理時間が速くなるんです」と担当者は話す。具体的にはMPEGに格納されているDCT係数を操作しているという。「視覚的には分からないんですが、局所領域ごとに少し明るさを変えて、微妙に変化させています」。この開発キットは、auのムービーコンテンツの制作ソフト『ezmovieクリエータPro』の内部にはすでに組み込まれているという。12月15日にリリース予定としている。



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