(株)日立製作所は31日、画像処理性能を従来製品の2倍にしたメディアプロセッサー“BroadGear”シリーズを製品化したと発表した。4月1日に販売とサンプル出荷を開始する。サンプル価格は1万円。
“BroadGear” |
“BroadGear”は、2000年3月に発表したVLIW(Very Long Instruction Word)とSIMD(Single Instruction/Multiple Data)をアーキテクチャーに採用する情報家電向けメディアプロセッサー『MAP-CA』(Media Accelerated Processor for Consumer Appliances)をベースに、画像処理エンジンを追加することで、画像処理のピーク性能(370MHz動作時)を55GOPS(Giga Operation Per Second)に向上した製品。同製品は、MPEG-2/-4、JPEG2000、MP2(MPEG-1 Audio Layer II)、NTSC/PAL、IEC958(International Electrotechnical Commission 958)などの音声/画像処理に関連したメディア処理規格にワンチップで対応できるうえ、メディア処理をC言語で記述できるようにしたのが特徴。MPEGデコード/エンコードなどをアプリケーションプログラムで実行できるという。
同社ではオプションとして、代表的なアプリケーションソフトを提供するほか、プログラムを開発するためのコンパイラーや評価ボードも提供する。なお、インサーキットエミュレーターは(株)ソフィアシステムズが提供するとしている。これらの価格は別途問い合わせとなる。