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【2003年年頭挨拶ニュースリリース】マイクロソフト(株)代表取締役社長阿多親市氏

2003年01月06日 20時29分更新

文● 編集部

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 謹んで新年のお慶びを申しあげます。

 2002年は、マイクロソフトにとって非常に大きな変革の年であったと言えます。6月に新たに企業ミッション「To enable people and businesses throughout the world to realize their full potential(マイクロソフトは、世界中のすべての人々とビジネスの可能性を最大限に引き出すためのお手伝いをします)を策定いたしました。2000年に策定した企業ビジョン「To empower people through great software -- any time, any place and on any device.(時や場所、機器を問わず、優れたソフトウェアで人々の可能性を広げます)」の実現とあわせ、日本においても「社会から信頼される企業」を目指して企業活動を展開していきたいと考えております。

 2003年は、以下のような点で企業活動をより一層強化してまいります。

  1. マイクロソフトは日本政府の提唱する「e-Japan構想」に全社的に賛同しております。既に電子政府・電子自治体システムに向けた取り組み、全国の中小規模事業所・自治体に向けた「全国IT推進計画」の実施、ブロードバンドスクール構想の推進、IT技術者の育成に向けた様々な活動など展開しております。2003年はその活動内容をさらに強化し、活動範囲を拡大してまいります。
  2. 2002年1月より全社的に「Trustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)」を提唱、様々なセキュリティやプライバシー面での活動強化を行っております。本年はさらに、製品開発面、お客様やパートナー様向けの情報公開やサポート体制、パートナー様との連携などを強化してまいります。
  3. 2000年6月に「Microsoft(R) .NET」を発表して、現在まで様々な技術・製品の発表・提供、業界標準化活動、パートナー様との提携などを行ってまいりました。2002年3月に統合開発ツール「VisualStudio(R) .NET」、開発プラットフォーム「.NET Framework」を提供開始し、多くのSIベンダー、ソリューション/アプリケーションベンダー様に採用いただきました。本年には多くのパートナー様より具体的な製品やサービスが提供開始される予定です。同時に、各パートナー様やお客様において、.NET関連の技術者育成が進んでおり、マイクロソフトは全面的にこれを支援してまいります。また、.NETに完全対応の新しいWindows(R)サーバーOS「Windows .NET Server 2003」、およびVisualStudioの最新版「VisualStudio .NET 2003」を提供開始する予定でございます。
  4. マイクロソフトでは、「Digital Decade」(デジタル時代の10年)を提唱し、様々な技術・製品を提供し続けております。2001年11月にデスクトップオペレ-ティングシステム(OS)「Windows XP」を発売し、国内のブロードバンド環境の普及にも大きく貢献できたと考えております。また、2002年11月にはPCの新しい形態として手書き入力のできるPC「タブレットPC」を発表、国内では8社のパートナーよりタブレットPCが発売されました。本年も、PCの「子機」として活用できる「スマートディスプレイ」、次世代デジタルプラットフォーム「Windows Media(TM) 9シリーズ」、様々な組み込み機器向け製品、PCを家庭のメディアセンターとして活用する「Windows XP Media Center Edition」、新たなインターネットサービス「MSN8」、オンラインゲーム「Xbox Live」などを順次提供開始します。これらにより、今後普及するであろう「ユビキタスコンピューティング」環境に向けて、積極的に取り組んでまいります。
  5. エンタープライズ事業においては、サーバー分野で「メインフレーム」からWindowsベースのIAサーバーへの代替を積極的に推進したいと考えております。また、XML Webサービスなどを通じた、Windows以外のプラットフォームとの連携も強化いたします。さらに、エンタープライズアグリーメント(EA)などのボリュームライセンスプログラムの強化、インフォメーションワーカー(企業内の個人)の生産性向上に向けた取り組みとしてビジネスプロダクティビティソリューション(BPS)の提供や、次期Office製品群「Office 11」(開発コード名)の提供開始などを予定しております。

 これらの活動を含め各事業分野において、お客様に満足いただける技術・製品をパートナー様と協力して提供し、自社の事業拡大はもとより、現在厳しい状況の続いているIT/PC市場の活性化に貢献していきたいと考えております。

 本年もよろしくお願い申しあげます。

(用字用語は原文のまま)

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