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SCN、愛玩電子メールソフトの最新版『PostPet V3』を発売

2002年09月18日 12時11分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニーコミュニケーションネットワーク(株)は18日、愛玩電子メールソフトの最新版『PostPet V3(ポストペット ブイスリー)』(PostPet Version3.0)を12月4日に発売すると正式発表した。『PostPet V3』(Macintosh版)と『PostPet V3』(Windows OpenGL版)を用意しており、価格は3480円。Windows OpenGL版についてはオンラインショップだけで販売する。併せて、同日付けでβ版テストを開始することも発表した。

PostPetは、ユーザーが書いたメールをペットたちが運んでくれるメールソフト。PostPet V3はポリゴンを利用した3Dグラフィックスを採用し、ペットや部屋、家具などを3D化した。これにより、ペットの大きさや体色などの個体差が分かるようになった。それぞれのペットが持つパラメーターにより体型などが変化するほか、メールの配達回数によって大きくなったりするという。

V3画面1
3DCGを採用した『PostPet V3』の画面。ペットの部屋も庭付き一戸建てに (c)1996-2002 Sony Communication Network Corporation (画面はすべて開発中のもの)

また、3D化により、ペットにアクセサリーを付けておしゃれさせたりすることも可能となった。かつらや帽子、花などさまざまなペット用アクセサリーが用意されており、複数付けることも可能。アクセサリーには、すべてのペットに共通して付けられるものと、あるペットにしか付けられないものがあり、さらにアクセサリーによってはペットの身体のどの部分に付けるか設定できるものもある。

ペットの部屋は、前バージョンでは一部屋のみだったが、V3では庭付き一戸建てに変更され、家の外観の視点や、1階/2階など部屋ごとの視点、さらにペットにフォーカスした“ちょっかい”視点など、視点ごとに画面を切り替えることが可能。部屋の中の家具はもちろん、1階/2階、家の外観なども変更可能。前バージョンよりも細かくカスタマイズできるという。家具も宝物も3D化されるが、ペットのおやつだけは2Dのままで、前バージョンと共通データとなっている。

V3画面2
ペットのモモは3D、テーブルの上のおやつは2D (c)1996-2002 Sony Communication Network Corporation (画面はすべて開発中のもの)

PostPet V3では、従来の8種類のペットに加え、新たに2種類のペット“コモモ族”(コモモ)と“ヤングポストマン”(竹千代)が飼えるようになった。さらに従来の“ひみつメカ”がリニューアルし“ひみつロボ”(シンゴR)となっている。

さらに、庭にある“ワープボタン”を押すと、家が別の場所にワープし、外の景色が変化する。ワープ先の場所ではペットが宝物を拾ったりできる。また、“コモモ族”や“ヤングポストマン(中退)”“カッパ子分”“コアザラシ”“ひみつメカ(クラシック)”などのペット以外のキャラクター(全10種類)が遊びにきて、“イソウロウ”として家の屋根裏部分に住み着いたりすることもある。

イソウロウは、それぞれが風水の属性を持っており7種類のカラーバリエーションがある。この属性と部屋との相性によって住み着く期間が変化し、例えばウッディー調の部屋の場合、木が好きな属性を持つイソウロウは長居し、嫌いな属性のイソウロウはすぐに出ていってしまうという。

メール機能も前バージョンに比べ強化された。マルチユーザー/マルチアカウントに対応し、複数のメールアドレスを利用できるようになった。ペット用のメールアドレスは1つしか設定できないが、他のメールアドレスの送受信もPostPet上で行なえる。また、HTMLメールの表示が可能となった。JPEG/GIFのインライン表示も可能で、URLクリックやmail toにも対応。ただしHTMLメールの作成はできない。

振り分け機能も搭載し、設定した条件に従って、受信したメールを指定のフォルダーに自動で移動させることが可能。重要度のラベル機能や、メールの転送機能、全員に返信機能、ドラッグ&ドロップによるファイル添付機能なども備えている。

対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP、およびMac OS 9+CarbonLib 1.6以上、Mac OS X 10.1以上。なお、OpenGL 1.1アクセラレーター対応グラフィックスカードが必須となっている。同社では、利用したいパソコンのグラフィックス機能がPostPet V3の利用に適しているかを確認するためのベンチマークソフト“PostPetMark”を提供している。なお同社は、Windows XPやMac OS Xに合わせてPostPet V3の機能をチューニングしており、インターフェースもWindows XPやMac OS Xで利用したときに最も美しく見えるようデザインしたという。ハイブリッド版につても2003年春に発売する予定としている。

V3画面3画面インターフェース (c)1996-2002 Sony Communication Network Corporation (画面はすべて開発中のもの)

PostPet 2001からPostPet V3へのペットデータの引き継ぎ、および受信簿/送信簿/おともだち帳等の移行は可能。

さらに、同社が運営する会員制サイト“PostPet Park”の会員向けオプションとして、機能拡張版『PostPet V3+(ブイスリープラス)』を提供する予定という。V3+は、常時接続ユーザーを対象としたV3のアップデート版で、専用サーバーを利用して追加サービスを提供するもの。V3+にはペットを冒険に出すという“冒険機能”が用意されており、冒険をONにするとサーバーにアクセスしてペットが友達の所へ勝手に遊びに行く。常時接続環境下で、庭にブランコやシーソーなどの遊具を設置しておくと、他のユーザーのペットが遊びに来て庭で遊んだりするという。提供開始時期や料金は未定。

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