Xeonマザーを積極的にリリースしているSupermicroから、史上初のUltra320 SCSIコントローラ搭載マザーボード「P4DP8-G2」が登場した。USER'S SIDE本店が9万2800円で販売を開始している。
P4DP8-G2は、Ultra160 SCSIをオンボード搭載する“E7500”チップセット搭載マザーボード「P4DP6」の上位モデルに当たる製品。オンボードのSCSIコントローラがUltra160 SCSI対応品からUltra320 SCSIへと変わったのが変更点で、今回搭載するコントローラはAdaptecの“AIC-7902W”。オンボードのネットワークコントローラが100Base-TX対応の“i82550”から、1チップで2ポートに対応するギガビットネットワークコントローラ“ANVIK”に置き換わっている点も上位モデルらしい。一方、最大で16GBのDDR SDRAMが搭載でき、AdaptecのZCR(Zero Channel RAID)に対応する点や、6本のPCI-Xをサポートするなど基本的なスペックはP4DP6と変わらない。
SCSIコントローラにはヒートシンクが貼り付けられており、チップが確認できないうえ、付属するマニュアルはUltra160 SCSI対応となっているが、ドライバディスクは同梱のドライバFDはUltra320 SCSI用のものであるほか、基板上にも “Ultra III LVD”とシルク印刷されており、Ultra320対応であることがわかる |
Ultra320 SCSI対応製品はHDDのみが先行し、肝心のSCSIインターフェイスは未だに正規リリース品は登場していないため、Ultra320 SCSIの実力を試したいならこのマザーボードを使うのが最も近道となる。ZCRカードを搭載すれば、Ultra320 SCSI対応のRAIDソリューションもいち早く体験できそうだ。
基板上にはSO-DIMM用とも見える小さなソケットが装備されているが、これは“IPMI”(Intelligent Platform Management Interface)用。IPMIとは温度や電圧、ファンの回転状況などサーバの物理的な状態をLANやモデムなどで管理するシステムのこと |
なおSCSIコントローラを省略した下位モデルとして「P4DPE-G2」も同時にリリースされており、こちらはUSER'S SIDE本店で7万4800円。比較すると、Ultra320 SCSIコントローラは案外安価だと言えるかもしれない。
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