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【特別企画・最新パーツ性能チャート】コストパフォーマンス徹底研究!Thoroughbred vs Pentium 4

2002年07月11日 00時00分更新

文● PC Explorer編集部 野口

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PC2700で、Pen4-2.4GHzクラスの性能を実現

 では、いよいよ気になるベンチマークの結果をお届けしよう。Sysmark 2001のOffice Productivityと、Internet Contents Creation、3DMark 2001の結果はグラフのとおりだ。
 ちなみにこの計測結果は、Pentium 4システムでは850(または850E)環境でPC800-RDRAMを搭載している。Athlonシステムでは、従来はKT266A環境でPC2100を使用していたが、双方のベスト環境にそろえるということで、今回からはKT333環境でPC2700を装着して計測している。
 さて、XP-2100+はPentium 4-2.2GHzにSysmarkの両テストで及ばず、実性能でもIntelにトップを譲ったわけだが、XP-2200+の結果は、PC2700の効果もあってか、特にOffice Productivityでは大きく挽回し、両テストでPentium 4-2.2GHzを上回った。「2200+」の名前に偽りナシ、というところだ。従来から強い3DMark 2001では7152というぶっちぎりの好成績。これはPentium 4-2.53GHz+PC1066でもまだ及ばない。TMPGEncも良好で、Pentium 4-2.4GHz(FSB 400MHz)にほぼ並ぶ性能だ。2GHz程度だとすでにハイエンドとも言いにくい状況だが、XP-2200+は、なんとかハイエンドの一角に踏みとどまったと言っていいだろう。

Sysmark 2001 Office Productivity
Sysmark 2001 Office Productivity
ysmark 2001 Internet Contents Creation
Sysmark 2001 Internet Contents Creation
3DMark2001
3DMark2001

爆発的なコストパフォーマンスではないが

 最後に、現在の主要CPUのコストパフォーマンスを検証してみよう。グラフ4は、各プロセッサが旧Pentium 4(Willamette)に換算して各プロセッサがどのような性能になるか(P4レート)を横軸に、P4レート1当たりの製品価格を縦軸に取った。右に行くほど性能が上がるが、それにしたがってP4レート当たり価格が上がることがわかる。性能に比例して価格が上がるのであれば、「P4レート当たりの価格」は一定なので、右肩上がりになるということは、CPUの世界では高性能製品の場合、性能比率以上の価格プレミアムがついていることがわかる。

 さて、全体的な傾向としては、一番下にAthlon勢が並び、その上に現行Pentium 4、旧Pentium 4がプロットされている。横方向で同じポジションにある場合、性能は同じということなので、点が下にある方がコストパフォーマンスが良いことになる。したがって、Athlon、現Pen4、旧Pen4の順でお買い得ということになる。特に1500~1900程度の低位モデルについては、Athlonは同性能のPentium 4の半分近い価格で買えることがわかる。その点、Thoroughbredの2200+は、まだ比較的プレミアが大きいのか、Pen4-2.2GHzより安くて速いとはいうものの、圧倒的に安いとは言えない。Pentium 4を考慮している人が思い直すかどうかは微妙なところだが、ハイエンドゾーンに再び2つの選択肢が提供される点は、ユーザーとして歓迎したい。

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