29日現在未発表のThoroughbredコア版Athlon XP 2000+が突如アキバに出現、展示が行われている。はっきりとThoroughbredコアとは銘打たれていないものの、コア形状、OPGAパッケージ上のキャパシタ、製品名とOPN(Ordering Part Number)を見れば一目瞭然だ。
OPNは“AXDA2000DKT3C”で、Thoroughbredコア版Athlon XP 2200+と比べると違っているのはクロックと温度上限。AMDのデータシートによると実クロックは1.67GHzで、温度上限は2200+の“V”(=85℃)から“T”(=90℃)と変わっている。
展示しているのはサトームセンパソコン館 PC island。代理店にPalominoコア版Athlon XP 2000+が納品された際、なぜかその中に1個だけ“コレ”が混ざっていたという。価格もまだ発表されていないので販売もできず、ひとまず非売品の展示用サンプルとして同店に貸与されることになった、とのこと。
なぜ、よりによって、どこからどうやって、未発表のCPUが紛れ込んでしまったのか。代理店がアメリカの卸元に問い合わせたところ「なぜか全くわからない」という回答。
こうして姿を現したThoroughbredコア版Athlon XP 2000+だが、未だ正式な発表はなされていない。ショップ側も「この辺りのクロックはPalominoコアから切り替えられるだろうな……程度に想像していただけ」という状況で、当然、いついくらで発売されるのかは全くの不明。それどころか本当に製品として出てくるのかということも明らかにされていない。はっきりしているのは、こうして世に出た以上は少なくとも実在はするということだけだ。なお、ある程度の期間展示の後返却か、正式発表(されれば)を待って正規流通品とともにに販売か、いずれかになるという。
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