ファイヤー・ポンド・ジャパン(株)は11日、都内で記者発表会を開催し、販売・営業支援スイート製品の新バージョン『FirePond SalesPerformer Suite 2002』を発表した。
SalesPerformer Suiteは、引き合いから受注まで(Lead To Order:LTO)の販売プロセスを最適化し、セールスサイクルを短縮するというCRM統合ソフトウェアスイート。SalesPerformer Suiteは、インターネット対応販売システム『Web SalesPerformer』、直販および代理店の販売員向け販売支援ソフトウェア『Field/Channel SalesPerformer』、製品やサービス、価格の最適な組み合わせを顧客に提案する、SalesPerformer製品の中核ソフトウェア『SalesPerformer Configurator』の、SalesPerformer製品すべてを含んでいる。
SalesPerformer Suiteによる販売プロセス改善効果の例 |
今回発表したSalesPerformer Suite 2002では、LTOの改善/最適化機能のほか、SAPジャパン(株)や日本アリバ(株)などのERPソフト、eプロキュアメント(電子調達)ソフトとの統合機能を備え、カスタマイズなしで早期の導入が可能としている。また、すべてのSalesPerformer Suiteの全製品はJ2EE(Java 2 Enterprise Edition)ベースの汎用アプリケーションサーバー上で動作する。さらにConfiguration Development Kit(CDK)が追加となった。CDKを使うことで、標準的なビジネスアプリケーションからコンフィギュレーションエンジンへアクセスできるようになるという。
Configuratorの機能 |
SalesPerformer Suite 2002は、ファイヤー・ポンドの導入コンサルティングサービス『RapidFIRE』と組み合わせて提供(単独購入も可)し、セット価格は約2500万円(参考価格)。主にハイテク関連の製造業向けに販売するとしている。
ファイヤー・ポンド・ジャパン代表取締役社長の新造宗三郎氏 |
発表会でファイヤー・ポンド・ジャパン代表取締役社長の新造宗三郎氏は「これまでCRMシステムは、“効率が上がって売り上げ増に繋がるだろう”という期待感で売り上げを得てきた。しかし、実際には目に見える効果が上がっていないことがわかり、今、CRMシステムではコスト削減ができるかということがポイントになっている」とし、CRMシステム導入の動機が売り上げからコスト削減に移っていると述べた。SalesPerformer Suite 2002は販売プロセスを円滑で確実にするとともに、買い手の満足度を向上することで、売り手と買い手の双方にWin-Winの効果をもたらすとしている。