最近、一風変わった製品を投入する傾向のあるIwillから、またしてもユニークな仕様の“i845G”チップセット搭載MicroATXマザーボード「mP4G」が登場した。
外部インターフェイス。USB端子は3つ |
個性的なのはUSB端子の配置で、まずバックパネルに3つ。筆者の記憶ではバックパネル部に奇数個のUSB端子を持つマザーボードはこれがおそらくはじめて。一般には2つないし4つ配置されるのが普通で、奇数個というのはなんともしっくりこない。……と思いきや4つ目がなんと、ICH4とPCIスロットの付近に配置されているのである。
ICH4とPCIスロットに囲まれた場所に配置される“オンボードUSB”。ピンヘッダによって引き出すのではなく、USB端子がそのまま実装されている |
同梱する金色のバックパネル |
7日の記事で紹介した「変換マニア」などのUSB‐ATAPI変換アダプタや、5インチベイに内蔵するUSB接続のメモリカードリーダなど、最近ではケース内に内蔵するUSBデバイスが増えている。そういった製品を接続する場合、これまでUSBケーブルを何らかの手段でバックパネル部からケース内部へ引き入れる必要があったわけだが、mP4Gではその必要がなくなるというわけだ。実際にUSB接続のケース内蔵デバイスを利用しているユーザーの絶対数は決して多くなく、どうしてもニッチ市場向けとはなってしまうだろうが、この仕様を魅力的に感じる人もいることだろう。
ちなみに変わっているのはUSBだけでなく、付属の専用バックパネルがなぜか金色になっている。この色に何の意味があるのかは分からないが、ユニークであることは確かだ。
拡張スロットはAGP×1、PCI×3、DIMM×2。オンボードでネットワークコントローラとAC'97コーデックによる6chサウンド機能を搭載する。またIwill独自の“SMART SETTEING”によりFSB変更も可能であるようだが、設定範囲は不明。
価格は高速電脳とT-ZONE.PC DIY SHOPで16800円。比較的手ごろな価格に落ち着いている。
【関連記事】