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SOBAプロジェクト、評価用の“SOBAフレームワークα版”を7月に発表

2002年05月24日 22時13分更新

文● 編集部

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産学共同プロジェクト“SOBAプロジェクト”(Session Oriented Broadband Applications:ソーバ)は24日、インターネット利用者が複数で共有する空間を作り出すためのフレームワーク“SOBAフレームワークα版”(評価用)を7月にリリースすると発表した。

SOBAプロジェクトは、2001年9月、京都大学数理解析研究所の中島玲二教授の研究グループを中心に、慶應義塾大学、東京工業大学、東京大学、早稲田大学の各研究グループとオムロン(株)の産学協同プロジェクトとして発足したもの。今回、エヌ・ティ・ティ・コムウェア(株)が新たに参加した。

“SOBAフレームワーク”は、インターネットにより接続されたパソコン同士がサーバーを経由せずに情報を交換する技術“P to P”を基本とし、ネットワーク上の共有空間を状況に応じて生成、統合、分割、継承、消滅させる“ダイナミック・マルチセッション”を中核とするコミュニケーションアプリケーションを作成するためのフレームワーク。適用できるアプリケーション分野として、コラボレーション、カスタマーコンタクト、Eコマース、マーケットプレイス/サプライチェーン、コンテンツシェアリング/デリバリー、アプリケーションシェアリング/デリバリーなどを挙げている。

SOBAプロジェクトでは、SOBAフレームワークおよびアプリケーションの実証実験を年度内に開始し、安定性や市場性を検証。来年度には実証実験の結果を反映させた“SOBAフレームワークβ版”(一般ユーザー向け評価用)をリリースし、モバイルやユビキタスへ応用するための研究開発に着手するとしている。同時に、現行のSOBAプロジェクトは、オープンソースソフトウェアを開発し普及を推進する特定非営利活動法人(NPO)を目指すとともに、商用版の“SOBA フレームワーク”を提供するほか、ユーザーサポートを行なう“SOBA,Inc(仮称)”の組織モデルの策定も行なうとしている。

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