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ワンマーケット、ECサイトを構築できるサーバーアプリケーション『OneMarket PowerEC V.3』を発表

2002年05月23日 20時56分更新

文● 編集部

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(株)ワンマーケットは23日、ECサイトの構築・運営を行なえるサーバーアプリケーション『OneMarket PowerEC V.3』(以下OneMarket)の提供を、同日付けで開始すると発表した。

StoreManager
ウェブブラウザーからECサイトの管理を行なえる管理ツール『StoreManager』

OneMarketは、ECサイトを構築・運営するためのサーバーアプリケーション。バックエンドのデータベースに、管理ツールやウェブブラウザーからアクセスし、商品登録や在庫の管理、決済方法や商品の発送方法の決定、購買履歴の閲覧などといった運用を、専門知識がなくても行なえる。またテンプレートセットを用意しており、商品情報などを登録するだけで、ECサイトが構築できる。

商品管理画面
商品管理画面

今回のバージョンアップでは、ショッピングカートなどの処理を行なうマーチャントエンジンの安定性を向上させ、パフォーマンスの向上を図っているほか、CSVフォーマットへのデータアウトプット機能や、同じ商品へ複数の画像を登録する機能などを追加している。オプション機能としては、メールマガジンを配信する機能や、アンケートの収集を行なう機能などを追加した。また従来、ECサイト上での決済方法として、クレジットカード決済機能(VISA、MasterCard、AMEX、JCB、Diners Club、JCBに対応)をオプションで提供していたが、今回よりインターネット専用のプリペイド型決済(WebMoney、@QUO、デジコインに対応)にも対応できるようになった。

さらに、構築できるECサイトの種類として、従来の物販ECサイトやBtoB向けのビジネスECサイトのほか、インターネットブラウジングが可能な携帯電話向けのモバイルECサイトを構築できるようになった。パソコン向けのECサイトとモバイルECサイトの両方を管理・運営したい場合も、データの一元管理が可能となっている。加えて、動画や音楽の配信、ゲームの配信などに対して課金を行なう、インフォメーション・コマースサイトの構築も可能となった。月次の定額課金については、データベース上でコンテンツの購読履歴や課金の履歴が確認できる。クレジットカードなどへの月次課金は、管理者向けツール『MRC Manager』によって管理を行なえる。同社によれば、この課金システムは、“Shockwave.com”などの、コンテンツの購読に対して課金を行なうサイトに導入実績を持っているという。

必要な動作環境は、最小構成で、Pentium II/III-400MHz以上、256MB以上のメモリーと8GB以上のHDDの空き容量。OSはTurboLinux 6.5J Server。データベースソフトはIBM DB2/UDBを利用する。

ウェブブラウザーから、商品の登録や編集、在庫管理などを行なえる管理ソフト『Store Manager』の必要動作環境は、Pentium/Celeron-200MHz以上、64MB以上のメモリーと1GB以上のHDDの空き容量。ウェブブラウザーはInternet Explorer 5.0以上に対応する。レポート機能や、ExcelやWordなどへのデータ取り込みが可能な管理用クライアントソフト『Database Manager』の必要動作環境は、Pentium II/III-400MHz以上、64MB以上のメモリーと2GB以上のHDDの空き容量。OSはWindows 98/Me/NT 4.0(SP4以上)/2000/XPに対応する。購買を行なうユーザー側には、Netscape Navigator 4.5、またはInternet Explorer 4.5以上が必要となっている。

OneMarketは、サイトの規模やアクセス数、商品数別に、パッケージ販売のほかASPサービスとしても提供する。それぞれのモデルが提供する機能などについては以下の通り。

OneMarket PowerEC Enterprise
OneMarketをパッケージで購入し、サーバーおよびデータベースも自社内で管理・運用する大規模ECサイト向けのモデル。価格は380万円で、保守料は月額5万8000円。
OneMarket PowerEC Advantage
小規模ECサイト向けの低価格モデル。OneMarketはASPで提供され、サーバーおよびデータベースは、ワンマーケットが用意するデータセンター内の共有サーバーを利用する。商品登録を行なうディレクトリーは、20ディレクトリーまでとなっている。価格は19万8000円で、保守費用は月額5万8000円。
OneMarket PowerEC Premium
ワンマーケットが用意するデータセンター内で、独立したサーバーを用いて、自社ドメインでのECサイトの構築・運営を行なえる中規模モデル。OneMarketはASPで提供され、データベースはデータセンター内の共有サーバーを利用する。オプションの選択によって、BtoB向けのビジネスECサイトの構築も可能。価格は58万円で、保守費用は月額13万8000円。
OneMarket PowerEC Premium Deluxe
ワンマーケットが用意するデータセンター内で、独立したサーバーとデータベースを利用する中・大規模モデル。今回よりラインアップに加わった。OneMarketはASPで提供される。“Premium”よりも拡張性の高いECサイトを構築できる。価格は98万円で、保守料は月額16万8000円。

導入後は、オプション機能やカスタマイズ機能を追加して、ECサイトを拡張できる。また“Advantage”から“Premium”へ、また“Premium”から“Premium Deluxe”へといったアップグレードも行なえるようになっている。

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