最近ではベアボーンPCを中心として、オフィスユース向けの製品を数多く投入しているアシストコンピュータ製の新作ベアボーンPCがゴールデンウィーク明けに登場予定だ。製品名は「Assist BookLeader-CN」。78(W)×260(D)×295(H)mmという小型筐体ながら、5インチベイ×1と各種カードリーダを装備、そしてメンテナンス性にも優れるのがウリ。
5インチベイ。写真は見本で、製品版にCD-ROMドライブは付属しないので注意 | 各種メモリカードに対応するカードリーダ | |
HDDマウント用のカートリッジ。アクセスが容易だ。ちなみに逆側の側面パネルも同じ方法で開閉する |
ケース側面の蓋を開けると分かるが、5インチサイズのドライブを1台そのまま搭載可能。見るからにいっぱいいっぱいであるため、ひょっとすると奥行きのあるドライブだと取り付けられない可能性も否定できないものの、コストとパフォーマンスで劣るスリムタイプでなく、一般的な5インチドライブを搭載できるのは、安価にPCを組みたい場合に重宝しそうだ。また、フロント上部にはコンパクトフラッシュ/スマートメディア/メモリースティック/マルチメディアカードの読み書きに対応したカードリーダも用意する。
各種インターフェイス。製品版ではビデオ出力ではなくサウンド出力となるようだ。RJ-45をふたつ用意するのはポイントが高い |
HDDは5インチドライブとは反対側の側面にある、ストッパーで固定されるカートリッジに格納する仕様。取り外しが容易になっているほか、CPUソケット周辺のスペースも面積が大きく割かれ、取り回しやすさに寄与しているのも特徴といえるだろう。各種インターフェイスは本体底部に、D-Sub15ピンだけ背面に向かう以外は、向かって左向きで用意される。なお、代理店であるエムシージェイによると、搭載するチップセットはVIAの“ProSavage PL133T”で、Tualatinコア版PentiumIII/Celeronをサポートする。
予価は3万1800円として展示を開始したのは高速電脳。このほかOVERTOP、コムサテライト3号店、若松通商LAN/PLAZAでも展示品を確認できた。拡張スロットを用意しないすっきりとした仕様はまさにオフィスユース向けと言えそうだ。小型のベアボーンPCはキューブ型が全盛だが、小型PCに遊び心はいらないというのであれば、機能性を追求した同製品の購入を検討してみる価値はあるだろう。
【取材協力】