(株)有線ブロードネットワークスは25日、光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせた(HFC:Hybrid Fiber Coax)通信のフィールド実験を6月1日に開始すると発表した。2002年度内のサービス開始を目指すとしている。
これは、USENが音楽放送用に全国に敷設した同軸ケーブルを、アクセス網の一部として利用する際に必要な技術、およびマーケティングの実証を行なうためのもの。技術的には最大30Mbpsの高速通信が可能という。実験期間は6月1日から8月31日まで。実験対象エリアは東京都世田谷内の一部地域。実験対象者は、実験地域内のモニター参加希望者(USEN音楽放送の加入・未加入は問わない)。募集はチラシなどによる告知と同社の社員からの個別説明となる。
同社は、光ファイバーを使用した最大100Mbpsの超高速インターネットサービス(FTTH)を中心に提供し、フィールド実験の終了後は光ファイバー・同軸ハイブリッド(HFC)通信サービスを補完的に利用することで、総合的/効率的にブロードバンドサービスを提供するとしている。現在、同社は、全国に約22万kmの有線音楽放送用同軸ケーブルを保有しており、不採算地域を中心に約50%のケーブルを撤去するプロジェクトを進めているという。