PCカメラ(ウェブカメラ)のリリースに積極的なロジクールから、同社製品としてはじめてCCDセンサを採用した最上位モデル「Qcam Pro 3000」(型番:QV3000)がデビュー。30万画素のCCDセンサによって640×480ドットというVGA表示時に30fpsというフレームレートを実現する高性能がウリだ。
同社従来製品をはじめとして、一般的なPCカメラは省電力化、小型化が容易なCMOSセンサを採用するのが普通。以前はCMOSセンサを採用した場合、VGA表示時には12~15fpsと、パラパラ動画になってしまい、テレビ並みの30fpsを実現するには352×288ドット(CIF)や320×240ドット(QVGA)まで解像度を下げる必要があったものの、最近ではCreative製の「WebCam 5」がCMOSセンサを採用しながらVGA表示時に30fpsのフレームレートが実現できるようになるなど、最近ではCMOSセンサの高性能化が進んでいる。CMOSセンサでも必要十分な解像度と滑らかさが得られるようになっているわけだ。だが、CCDセンサの方がCMOSセンサより反応速度が速いため、よりキレイな動画が得られるという意味でCCDセンサの意義は決して小さくない。ブロードバンド時代において一段上の画質を求めるなら、購入を検討する価値があるだろう。
ただし、コスト面で不利なCCDセンサを採用するため、価格はコムサテライト3号店で9280円、T-ZONE.PC DIY SHOPで9980円と、CMOSセンサ型のPCカメラ約2台分という値段になってしまっている点には注意が必要だ。ビデオメール作成ソフトなど編集ソフトなどを同梱していはいるものの、贅沢品ではある。
機能面を見てみると、まずフォーカスは手動で行う仕様で、本体にマイクを内蔵。対象物の動作に反応して録画を開始する行動探知機能を搭載する。インターフェイスはUSB。据え置き型カメラとして標準で台座が付属し、さらにノートPCなどの液晶モニタに取り付けるためのツメも添付する。
なお、同社からはあわせてCMOSセンサ型の従来製品「Qcam Express」(型番:QV31)を2つセットにした製品(型番:QV31W)も登場。こちらは最大で352×288ドット/30fpsまでの対応となるが、実売価格が8980円とQV3000を下回るため、2名で手っ取り早くビデオチャットを始めるには最適のパッケージと言えそうだ。販売開始を確認できたのはコムサテライト3号店とT-ZONE.PC DIY SHOP。
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