経済産業省の産業技術環境局基準認証政策課は9日、“JIS作成・閲覧電子ネットワークシステム”の運用を同日付けで開始したと発表した。これにより、工業標準化法12条に基づくJIS原案の申出、審議、公開などのプロセスをインターネットを利用して24時間どこからでも行なえるようになる。また、日本工業標準調査会のホームページからJIS規格票などの閲覧も行なえるようになる。
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具体的には、“テンプレートを利用したJIS原案の作成”、“主務大臣に対する申出”、“JIS規格票等の閲覧”が行なえる。JIS原案の申出を行なうには、インターネットを利用できる環境と、OSにWindows 98/Me/NT 4.0/2000、ウェブブラウザーにInternet Explorer 5.5(SP2)またはNetscape Communicator 4.7x、ワープロソフトにWord 98/98/2000/2002、PDFビューワーとしてAcrobat Reader 4.0以降が必要。
経済産業省では、電子化により、印刷に1ヵ月が必要だったJIS規格票の公示が数日で行なえるほか、日本工業標準調査会が審議する期間が10ヵ月から5ヵ月に短縮できるなど、手続きの迅速化が図れるだけでなく、経済産業省の限られた場所でしか閲覧できなかった既存の約9000件(約20万ページ)のJIS規格票を、日本工業標準調査会のホームページで閲覧できるようになるなどのメリットが期待できるとしている。