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64bit/66MHz PCIバス搭載でFSB 533MHz版Pentium 4対応、でもビミョーな仕様のP4X266Aマザー

2002年03月28日 00時00分更新

文● 小磯

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NUVIA-GL

 Pentium 4用マザーボードとしてははじめて64bit/66MHz PCIバスを搭載し、かつ公式にFSB 533MHz版Pentium 4に対応するマザーボード「NUVIA-GL」がRIOWORKSから登場した。さらにギガビットイーサネットコントローラまで搭載しながら、どことなく微妙な仕様になっているのが特徴だ。実売価格はTSUKUMO eX.で3万3979円、OVERTOPで3万5300円。



主な仕様 FSB 533MHz版Pentium 4用設定 NUVIA-GL
パッケージに記載された主な仕様FSB 533MHz版Pentium 4の設定項目が記載されたマニュアル「NUVIA-GL」
VT8101
North BridgeとAGPスロットの近くに用意されている“VPX-64”チップ
拡張スロット
拡張スロット。AGPと64bit/66MHz PCIが排他利用だ

 NUVIA-GLが搭載するチップセットは64bit/66MHz PCIバスをサポートしていない“Apollo P4X266A”。だがVIAが昨年12月に発表した、AGPを64bit/66MHz PCIに変換する“VPX-64”(型番:VT8101)というコントローラチップをボード上に搭載することで、NUVIA-GLにおける64bit/66MHz PCIバスの利用を可能にしている。VIAの発表によれば、これはバリューサーバ向けのソリューションで、P4X266Aマザーボードなど、安価なデスクトップ向けマザーボードを用いて廉価にサーバを構築するための選択肢だという。サーバ利用であるならばAGPはまず必要ないわけで、ならばAGP(2x)の533MB/秒という帯域をそのまま64bit/66MHz PCIに使ってしまおうという思い切った発想だ。簡単に言うと、AGPと64bit/66MHz PCIは排他利用ということになる。サーバ用途と割り切ればP4X266Aベースの安価な選択肢としておもしろいだろう。しかし一方でデスクトップPCでの利用を考えると、3万円を超える高価な製品でありながら、たとえばAGPビデオカードとUltra320 SCSIカードの同時利用はできないわけで、なんとももったいないという気持ちになる人も少なくないだろう。



BCM5701KHB&D720100AS1

 基本的なマザーボードレイアウトは同社従来製品「NUVIA」を踏襲しており、AGPはAGP Proスロットを用意し、32bit/33MHz PCIスロットは5本装備。NUVIAで空きパターンとなっていたギガビットイーサネットコントローラは今回Broadcom製のものが搭載されている。South Bridge“VT8233C”が内蔵する10Base-T/100Base-TX対応コントローラとあわせ、2ポートのネットワーク機能を持つことになる。このほか、NEC製のUSB2.0コントローラも新たに搭載しており、2ポートをブラケットに引き出せるようになっている。DIMMスロットは4本(最大4GB)。ちなみにFSB 100MHz設定時にはBIOSから105/114/117/120MHzのFSB設定が可能だ。



オンボードインターフェイス
オンボードのインターフェイス。専用のバックパネルも同梱する
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