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松下、フィーリングで楽曲を選べる音楽選曲技術“ミュージックソムリエ”を発表

2002年03月11日 21時16分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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松下電器産業(株)は11日、人が曲を聴いたときに受ける感性イメージを自動的に推定し、そのときの気分に合った曲を選べる音楽選曲インターフェース技術“ミュージックソムリエ”を開発したと発表した。

音楽CDやFM放送などさまざまな音楽ソースから、人が曲を聴いたときに受ける感性イメージを推定し、望みの曲を選べるというもの。感性イメージに関連する音楽的特徴量を音楽信号から抽出する技術と、音楽的特徴量と感性イメージを対応づける統計解析技術により実現したという。

ミュージックソムリエ画面
“ミュージックソムリエ”の画面。右側が“印象空間”。左側が選曲設定を行なう部分

まず任意の楽曲(J-POPを中心に200曲)の音楽信号を分析し、テンポ/基本ビート/ビート強度1/ビート強度2/ビート強度比/ビート白色性/平均音数/スペクトル変化度といった音楽的特徴量(8パラメータ)を抽出する。一方、50人規模のユーザーによる楽曲の評価実験を行ない、その曲を聴いたときに感じる激しさ/躍動感/爽快さ/素朴さ/ソフトさといった感性イメージ(5パラメータ)を抽出、イメージの主成分を分析する。この音楽的特徴量と感性イメージの対応関係をルール化してマッピングしてプリセットする。このイメージマッピング(印象空間)をベースに、さまざまな楽曲から音楽的特徴量を演算し、感性イメージを推定する仕組みとなっている。

選曲方法は、“イメージ選曲”“シチュエーション選曲”“類似曲選曲”の3通り。イメージ選曲は、激しさ/躍動感/爽快感/素朴さ/ソフトさといった感性イメージで選曲するもの。専用ソフトの画面上にそれぞれのパラメーター用スライドバーが用意されており、それぞれのバーを上下させて自分のイメージに合った曲を選べる。具体的には、感性イメージの設定値から印象空間上の位置である予測値を求め、最も距離が近い曲から順に候補曲として表示するようになっている。

イメージ選曲画面
“イメージ選曲”で“激しさ”のスライドバーを下げると、穏やかな曲調の楽曲が印象空間画面に表示される

また、シチュエーション選曲は、騒ぎたい/踊りたい/和みたい/眠りたいといったシーンに合わせて適した選曲がされるもの。類似曲選曲は、ユーザーが任意の曲を指定すると、その曲とテンポやリズムが似ている曲(印象空間上の位置から最も距離が近い曲)が選曲される。

同社はミュージックソムリエの実用化計画として、今春以降に業務用のデジタルコンテンツ蓄積管理システム『デジタル・アセット・マネジメントシステム』の選曲機能のひとつとして搭載するという。また年末までにSDポータブルオーディオプレーヤー等の家庭用オーディオ機器にも搭載する予定としている。そのほか、パソコン用アプリケーションやミュージックサーバー、カーマルチメディア機器、モバイル機器などへの展開も検討しているという。さらに、レコード会社など他メーカーへの技術供与の用意もあるとしている。なお同社は、ミュージックソムリエに関する技術について、国内9件/海外8件の特許を出願中だという。

マルチメディア開発センター所長の西川宏氏
同社マルチメディア開発センター所長の西川宏氏。「ミュージックソムリエを利用することで、膨大な量の音楽データベースから、その時の気分やシチュエーションに逢った曲を選べる」

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