このページの本文へ

“IP.net JAPAN / Bluetooth & PAN 2002”が開催──ケンウッドがBluetoothヘッドホンを出品

2002年02月27日 22時08分更新

文● 編集部 佐々木千之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

横浜市のパシフィコ横浜において27日、ブロードバンドネットワークに関わる業者向けイベント“IP.net JAPAN 2002”と、パーソナルエリアネットワークに特化したイベント“Bluetooth & Personal Area Network 2002”が開幕した。主催は(株)リックテレコムで、3月1日までの3日間開催される。

IP.net JAPAN 2002は今回で3回目の開催で、展示会には78社が出展している。主にサービスプロバイダーや大企業のネットワーク担当者などを対象として、光ファイバーネットワーク、xDSL、無線LAN、ネットワーク運用管理システムなどを展示しているほか、通信やインターネットサービスの動向に関する講演などが行なわれている。

Bluetooth & Personal Area Network(PAN)は、Bluetoothに代表される、わずかな範囲に限定されたネットワークサービス(PAN)をテーマに、18社が出展している。Bluetoothの技術動向やユビキタスコンピューティングに関する講演も行なわれる。

展示会場はIP.net JAPANとBluetooth & PANの2つのイベントが分かれている形にはなっているが、出展社にはブロードバンドにもBluetoothにも関わる製品を持っているところが多いようで、実際は1つのイベントが入り交じったような展示となっていた。

以下、展示会場で目についた新製品や参考出展品などを、ブロードバンドネットワーク関連とBluetooth/PAN関連に分け、画像を中心に紹介する。

エクストリームネットワークスが参考出品していた、メトロポリ種リアネットワーク(MAN)向けバックボーンレイヤー3スイッチ『BlackDiamond 6804』。10Gbit Ethernetモジュールを搭載している
エクストリームネットワークスが参考出品していた、メトロポリ種リアネットワーク(MAN)向けバックボーンレイヤー3スイッチ『BlackDiamond 6804』。10Gbit Ethernetモジュールを搭載している
ファウンドリーネットワークス社はレイヤー3スイッチシャーシ『BigIron』シリーズ向けの10Gbit Ethernetモジュールを展示
ファウンドリーネットワークス社はレイヤー3スイッチシャーシ『BigIron』シリーズ向けの10Gbit Ethernetモジュールを展示

ブロードバンド関連では、エクストリーム ネットワークス(株)やF5ネットワークスジャパン(株)、ファウンドリーネットワークス社のように、ブースにステージを用意してセミナーを行なうところも多かったが、別途に講演も行なわれているにも関わらず、毎回多くの聴衆が参加しており、最新情報に対する来場者の興味の高さが見て取れた。ただし、ネットワーク機器の展示では、6~8日まで幕張メッセで開催された“NET & COM 2002”と開催時期が近いため、ほぼ同じ展示というところもあった。NET & COMではあまり見なかった製品としては、VDSL関連の展示が目についた。逆にNET & COMでは多かったIEEE 802.11a/11b無線LAN関連の製品は少なかった。

(株)ソリトンシステムズが展示していた、韓国のGigalink社のVDSL製品を使った、マンション向けVDSLネットワークシステム。マンション向けネットワークサービスプロバイダーの(株)パワーバンドコミュニケーションズを介して提供するという。Gigalink社は観光区で100万ポート以上の出荷実績があるという。このシステムでは電話線を使って下り方向最大16Mbitの通信が可能としている
(株)ソリトンシステムズが展示していた、韓国のGigalink社のVDSL製品を使った、マンション向けVDSLネットワークシステム。マンション向けネットワークサービスプロバイダーの(株)パワーバンドコミュニケーションズを介して提供するという。Gigalink社は観光区で100万ポート以上の出荷実績があるという。このシステムでは電話線を使って下り方向最大16Mbitの通信が可能としている
アライドテレシス(株)は第2四半期に出荷予定という、同社初のVDSL製品を参考出展していた。最大15Mbpsでの通信が可能としている
アライドテレシス(株)は第2四半期に出荷予定という、同社初のVDSL製品を参考出展していた。最大15Mbpsでの通信が可能としている
インフィニオンテクノロジーズジャパン(株)が参考出品していたVDSLモデム。まもなく発表予定の4バンドのPacket Over VDSLチップを搭載し、最大で30Mbps以上の高速通信が可能という
インフィニオンテクノロジーズジャパン(株)が参考出品していたVDSLモデム。まもなく発表予定の4バンドのPacket Over VDSLチップを搭載し、最大で30Mbps以上の高速通信が可能という
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド社が展示していた、米Wireless Valley Communications社の無線LANアクセスポイントシミュレーションソフト『SitePlanner』の解説パネル。アクセスポイントや建造物のデータを入れることで、干渉や、伝播状況を視覚化する
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド社が展示していた、米Wireless Valley Communications社の無線LANアクセスポイントシミュレーションソフト『SitePlanner』の解説パネル。アクセスポイントや建造物のデータを入れることで、干渉や、伝播状況を視覚化する
日立通信システム(株)が参考展示していたMPEG-7対応の動画像検索サーバーシステム。動画像データに含まれるテロップ文字列や音声、シーン切り替えなどから、自動的にインデックスを作成し、キーワードを入力することで該当するビデオを呼び出すことができる。4月以降に商品化の予定としている
日立通信システム(株)が参考展示していたMPEG-7対応の動画像検索サーバーシステム。動画像データに含まれるテロップ文字列や音声、シーン切り替えなどから、自動的にインデックスを作成し、キーワードを入力することで該当するビデオを呼び出すことができる。4月以降に商品化の予定としている

Bluetooth/PAN関連では、ケンウッドが大きなブースを構え、年内に発売を予定しているという、Bluetoothのオーディオプロファイル(※1)を実装したワイヤレスステレオヘッドホンの試作品を展示していたのが目立った。音質のチューニングという段階までには至っていない試作品なので、音質を評価することはできないが、実際にBluetoothを経由した音を聞くことができた。デバイス系ではインフィニオンテクノロジーズジャパン(株)がワンチップのBluetooth ICを展示していたほか、韓国のKOSAN I&T社がIEEE 802.11b、IEEE 802.11aをサポートするチップサイズアンテナを出品していた。

※1 Bluetoothでは、“プロファイル”と呼ぶコーデックを搭載することによって、製品がどのような機能を持つかが決まる。これまで策定済みのプロファイルは、Bluetooth機器のプラグ&プレーのためのプロファイルや、PANのプロファイル、ハンズフリーヘッドセットのためのプロファイルなどに限られていたため、Bluetooth製品の普及が進まない原因の1つにもなっていた。プリントアウトのためのプロファイルや映像・音声のストリーミングサービス向けプロファイル、デジタルカメラなどの画像転送のためのプロファイルなどの策定が進んでおり、2002年中にはこうした機能を持ったBluetooth製品が商品化されると見られる。

ケンウッドが展示していたBluetoothヘッドホンのプロトタイプ。AVプロファイルをサポートして年内に商品化予定。内蔵充電池で5時間程度動作する予定としている
ケンウッドが展示していたBluetoothヘッドホンのプロトタイプ。AVプロファイルをサポートして年内に商品化予定。内蔵充電池で5時間程度動作する予定としている
ケンウッドの車載用カーオーディオシステムのプロトタイプ。Bluetoothによって携帯電話とのデータ通信が可能
ケンウッドの車載用カーオーディオシステムのプロトタイプ。Bluetoothによって携帯電話とのデータ通信が可能。同社は自動車向けのBluetooth開発キットも展示していたが、キットのほうはすでに自動車メーカーに向けて出荷しているという
韓国のKOSAN I&T社が展示していたIEEE 802.11b、IEEE 802.11aのデュアルバンド対応チップサイズアンテナ
韓国のKOSAN I&T社が展示していたIEEE 802.11b、IEEE 802.11aのデュアルバンド対応チップサイズアンテナ
インフィニオンテクノロジーズジャパンが展示していた、Bluetoothの1チップIC『BlueMoon 1』を使った評価用ボード。これまで2チップ構成だったものを1つにまとめた。すべて自社のIPで作成しているという
インフィニオンテクノロジーズジャパンが展示していた、Bluetoothの1チップIC『BlueMoon 1』(写真中央のサブボード中央のチップ)を使った評価用ボード。これまで2チップ構成だったものを1つにまとめた。すべて自社のIPで作成しているという。2002年後半に量産開始予定
こちらはちょっと変わり種。コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド社が展示していた、英Alphamosaic社のPDA/携帯電話向けのビデオ処理用プロセッサー『Alphamosaic Videocore』。MPEG-4のCIFサイズ画像(毎秒30コマ)の圧縮と伸張を同時に行なった場合、125MHz動作時40%程度の能力で処理でき、その時の消費電力は50mWですむという
こちらはちょっと変わり種。コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド社が展示していた、英Alphamosaic社のPDA/携帯電話向けのビデオ処理用プロセッサー『Alphamosaic Videocore』。MPEG-4のCIFサイズ画像(毎秒30コマ)の圧縮と伸張を同時に行なった場合、125MHz動作時40%程度の能力で処理でき、その時の消費電力は50mWですむという
Alphamosaic Videocoreの説明パネル。同じクロックのStrongARMの40倍のビデオ画像処理能力としているAlphamosaic Videocoreの説明パネル。同じクロックのStrongARMの40倍のビデオ画像処理能力としている

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン