解析マニアとの戦いは果てしなく~その気になれば空も飛べる?!
――DC版でビジュアルメモリにセーブしたように、ほぼ同じ仕組みのPC版もユーザーデータはクライアント側のHDDに保存されます。そうすると、チートなどの行為が行われる危険が増すわけですが、このあたりPC版で変更しようという話は?
節:当然ありました。でもPSOはオフラインでも遊べるということを重視してるんですよ。意外とまだ、オンラインというだけで抵抗を感じる人も多くて、繋がってないとゲームできないというとちょっと辛い。だからPC版もDC版と同じセーブシステムを採用しました。チートという危険ももちろんあるんですが、それよりも入りやすさの方を重視した結果ですね。だから、もう少しインターネット環境が一般化して、どの家庭にも必ず回線が引かれているという状況になればまた変わってくると思いますけど。
――チータはまだ来ますか?
節:来ますねぇ。ゲームよりも、解析してる方が楽しいみたいなんですよ(笑) スゴい人は毎日なんかやってますからね。よほど楽しいんだろうなと。アカウント停止処理もしているんですが、へこたれないというか。よくそこまで解析したなぁと感心することもありますよ。
外:へぇ、こんなこともできるんだ、とか(笑) アカウント止めたのに入ってきたり(笑) あの手この手でやってきますね。その気になれば空だって飛べる勢いです。
節:こちらが何かしらの対処すると、それを抜けるためのプログラムがどこかにアップロードされたりするんですよ(笑)
――DC版では、発表されていないアイテムが“発掘”されることもありました。
節:あれは、ひと月に1度くらい提供するイベント用のアイテムであることがほとんどですね。GD-ROMに焼いてしまっているものなので、変えようがないから予め入れておいたものです。HDDが付いてたらうれしかったんですけどね…。
――たしかに、HDDがあればそういう事件は起こらなかった。
節:あと、HDDがないからパッチを当てられないのも辛かったです。もちろん、発売前は「完璧だ」と思ってるんですが、10万人もの人に1カ月くらいバグチェックをやっていただくと、どうしてもいろいろと出てくるわけですよ。10万人がプレイしないと出てこない問題というのもあるので…。